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部屋から出て早々、迅さんと会うなんて着いてない・・・。

ここは目を合わせないようにして、先に忍田さんの部屋に___



「俺さ、気になることあるんだよね」

「・・・何ですか」



相手にしたくないのに・・・!

出口に立つな!出られないでしょ!?



「さっきの模擬戦、Aちゃんの行動が“見えなかった”」



迅さんの副作用(サイドエフェクト)の事を指しているんだろう。

未来が見えなかった・・・?

私の行動は悲しいことに大体迅さんにばれているので、毎回悔しい思いをしているのだ。

だが、目の前に居る迅さんは、先程の(記憶にない)模擬戦で行動が読めなかった、と言うのだ。



「遂に私の行動が読めなくなったのでは?私は嬉しいですけど」

「可愛い顔で毒を吐かないでよ、傷つくなあ」



どうせなんとも思っていないくせに・・・と思うが口に出さずに心の中で言う。

でも、確かに可笑しい。

迅さんの副作用(サイドエフェクト)が効かないのは兄さんだけだ。



「ここにいたか。迅、悪いが・・・」

「あー、用事だっけ?引き留めちゃってごめんね」



そう言って迅さんは私の頭をポンッと撫でてから去って行った。

・・・髪が崩れるから止めてっていつも言っているのに・・・。



「では行こうか」

「うん」



忍田さんの後ろを着いていく。



















俺はAちゃんと別れた後、屋上に来ていた。

俺とAちゃんは先程模擬戦をした。

だが、俺には違和感があった。



「あの戦闘スタイル、明らかに香薫さん何だよなぁ・・・」



俺は最上さんがいないときは、香薫さんにつけてもらっていた。

あの人、入隊して指導したらすぐに才能が開花して、即戦力にまであがったというとんでもない人だって聞いたんだよなぁ・・・。

で、香薫さんの実の妹であるAちゃんは、勿論香薫さんが指導していたので戦闘スタイルは似ていて当然だ。

でも俺は分かる。あの戦闘スタイルは間違いなく香薫さんだって事を。

だってAちゃん、ブレードは回さないし、一撃一撃があんなに重くないし・・・。

余裕そうに見える戦闘スタイルは香薫さんくらいだ。



「でも、香薫さんは・・・」



黒トリガーになって、この世から去ってしまった。

Aちゃんをかばって・・・、と聞いた。



「見えなかったんだよな・・・。さっきの模擬戦の時のAちゃんの行動が」



まるで、香薫さんと戦っているみたいだった、なんて。

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恵野(プロフ) - functionさん» コメントありがとうございます!あ、アドバイスですか!?原作の設定をしっかり理解出来ているなら、大丈夫だと思いますよ!差し支えなければ、貴方様の作品を見に行かせて頂いてもよろしいでしょうか?陰ながら応援してます! (2020年5月24日 17時) (レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
function - とてもおもしろいです!引き込まれます♪私もワートリの二次創作小説を書いているのですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: a26c61826f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恵野 | 作成日時:2019年3月3日 19時

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