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「考え事?余裕だねAちゃん」



おっと。思い出に浸かりすぎたか。



「では、終わりにしましょう」



俺はブレードを悠一に向かって投げた。

予想外だったのか、目を見開いている悠一。

まあ躱されたけど。



さあ悠一、これを躱すことは出来るかな?



俺はトリオンで稲妻を生成し、悠一に向かって操る。



「っ!?そんなのありっ!?」



黒トリガー(おれ)だから出来るんだよ、悪いな悠一。

この動き・・・。どうやら俺の行動を読めていないようだ。

遊ばせても可哀想だし、速く終わらせよう。



「チェックメイト」

「!?」



その言葉と同時に、悠一の真下から稲妻を発生させる。

実はこんなことも出来ちゃうんだな。

まあ、地面に着いていないと出来ないけど。

悠一の身体からあふれ出すトリオン。



「ベ、緊急脱出(ベイルアウト)っ」



悠一はそう言って部屋から一瞬で消えた。

緊急脱出(ベイルアウト)ね。俺にもついてんのかな。

・・・いや、ついてないな。うん。



「ご苦労だった。お陰でいいデータがとれたよ」

「・・・はい」



お、まさっちからだ。



「換装をといてこちらに戻ってきなさい」

「・・・このままではダメですか」

「ダメだ」



むぅ・・・。

まさっちと話したかったのに、残念。



「・・・交代だよ、A」



そう言って俺は目を閉じた。



















視界が明るくなる。



「聞こえるか、A」

「えっ。・・・はい」

「終わったから部屋から出てきなさい」

「わ、わかりました・・・」



忍田さんからそう言われる。

・・・私、黒トリガー扱えていたのかな・・・?

やっぱり黒トリガー起動後の記憶はなくて。



不安な状態のまま部屋を出ると目の前に忍田さんが。

と、私の耳に顔を近づける。



「・・・後で私の部屋に来なさい。黒トリガーの件を話すから」

「わ、わかりました」

「あと、上手く話を合わせてくれ」



忍田さんが言ったその言葉に疑問を持つ。

話を合わせる?忍田さんとの会話に?

そう頭に浮かべながら、忍田さんの後を追いかけて部屋から出ると___



「お、Aちゃんお疲れ様〜。いやぁ強かった強かった」

「げっ、迅さん」



私の嫌いな人がそこにいた。

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恵野(プロフ) - functionさん» コメントありがとうございます!あ、アドバイスですか!?原作の設定をしっかり理解出来ているなら、大丈夫だと思いますよ!差し支えなければ、貴方様の作品を見に行かせて頂いてもよろしいでしょうか?陰ながら応援してます! (2020年5月24日 17時) (レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
function - とてもおもしろいです!引き込まれます♪私もワートリの二次創作小説を書いているのですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: a26c61826f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恵野 | 作成日時:2019年3月3日 19時

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