検索窓
今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:188,783 hit

16 ページ16

この声を俺はよく知っている。



「・・・迅、さん」



・・・あっぶねー、『悠一』って呼ぶ所だった。

確か、Aは悠一の事嫌ってたからなぁ・・・。

前に聞いたら、悠一に嫉妬していた、と言って顔を赤くしてたから可愛くて抱きしめていたら、俺を呼びに来たまさっちと、そばに居たきどっちに冷たい目で見られた。

いいじゃん!可愛くて仕方ないんだよ!!



「ずっと寝たきりだって聞いてたから心配していたんだよ?」

「そうですか」

「相変わらず冷たいなぁ」



・・・ごめんな、悠一。俺、香薫なんだわ。

Aじゃないんだよなぁ。

でも、心配してくれてありがとな。

・・・まあ、そうさせたのは間違いなく俺だろうけど。



「相手に負けを認めさせた方が勝ちだ。手を抜くことは許さん」



悠一は弧月を抜いて、こちらに向かって構える。

・・・てか、換装出来ているか不安なんだけど・・・。

いくらトリオン体にしか効かないトリガーだからって、怪我をする可能性がないわけではない。

こりゃ、攻撃全てを躱すしかないな。



「始めっ!!」



その声が聞こえた途端、悠一はその声とほぼ同時に動き出し、接近してきた。

・・・あーあ、そうだった此奴の副作用(サイドエフェクト)は厄介なんだっけ。

でも俺には効かない。それは生前の俺だったらの話。

死んだ今、副作用(サイドエフェクト)が残っているかは分からない。

まあでも、悠一は俺に勝ったことないし、大丈夫だろ。

でもとりあえずは・・・!



「・・・躱されちゃったか」



自分をどう操ればいいか、考えろ。

トリオンは十分に溜まっている。

あとは、それをどう扱うか。

・・・そうだな、悠一が弧月持っているから、“同じ奴を作るか”。



俺が愛用していたトリガー、“弧月”と似たものをイメージする。

バチバチッと音が鳴り響く。

それは俺の足下から聞こえる訳で。



「・・・流石黒トリガー、全く予想がつかないよ」



悠一の声が聞こえる。

俺の目の前には、溜められたトリオンで生成した弧月似の“ブレード”。

上手くできてる。耐久力がどれほどなのか試させて貰うぞ、悠一!

俺は悠一に向かって接近する。さっきのお返しだ!


「っ、重い・・・!」

「これからですよ、迅さん」



悠一に向かってブレードを振り下ろす。

間一髪って所で受け止めた悠一の顔は苦い表情をしていた。

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
194人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

恵野(プロフ) - functionさん» コメントありがとうございます!あ、アドバイスですか!?原作の設定をしっかり理解出来ているなら、大丈夫だと思いますよ!差し支えなければ、貴方様の作品を見に行かせて頂いてもよろしいでしょうか?陰ながら応援してます! (2020年5月24日 17時) (レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
function - とてもおもしろいです!引き込まれます♪私もワートリの二次創作小説を書いているのですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: a26c61826f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:恵野 | 作成日時:2019年3月3日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。