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「理由を訊いていいか？」
「･･･試したい事がある。それだけではダメか？」
「私一人の判断では了承しかねる。上の人たちが黙っていないだろう」
「･･･だよなぁ」
試したい事。
それは＿＿
「見た目を変えたい？」
「ああ。流石に妹の･･･、女の子の身体には抵抗があるんだよ･･･」
まさっちが察した様な表情をする。
「だって･･･！意識がはっきりしたと思えば妹の姿だし、抵抗ありまくりだよ！！」
「ま、まあ確かに分からない事もないが･･･。見た目を変えることが可能なのか？」
「まあ出来るかどうかはわかんないけど･･･。何事も挑戦しなきゃ始まらないだろ？」
ニッと笑えば、まさっちも微笑してくれた。
「と言うことで頼む！俺に一ヶ月くれないか？」
顔の前で手を合わせ、「このとおり！」とまさっちにお願いする。
「･･･分かった、なんとかしてみせるよ。その代わり･･･」
「その代わり？」
「二日後にお前の性能を確認する為に、またこの部屋のような場所に来ることになる。その後で構わないなら･･･」
「分かった。俺も、自分について知り尽くしている訳ではないからな。助かるよ」
「そうか。では頼むな」
「ああ。･･･おっと、時間切れのようだな」
貯蔵されたトリオンがそろそろ尽きそうだ。
「まさっち。Aの介抱を頼んだ」
「ああ」
＿＿＿そこで、俺の視界は真っ黒になった。
・
「･･･香薫だって、信じていいんだな･･･？」
自分の腕の中にいる少女を見つめながら口にでた言葉。
“香薫は黒トリガーになった”
その事実は変わることはない。
でも、先程の事は夢だとも思えない。
･･･私は彼奴の死を、受け止められていなかったのか。
彼奴が命がけで残した“宝物”を、俺がお前に変わって守り抜いてみせる。
「さて、部屋に戻すとするか」
眠っている少女の背中に手を回し、もう片方の手を両膝裏の下に回して抱える。
･･･しかし軽いな。まあ食欲がなかったんだから仕方ない。
Aを運んだら、上層部に行かなければ。
「･･･香薫の事は･･･。やはり、伏せておいた方がいいか」
なんせ、死んだ人間･･･、黒トリガーになった人物と会話したことすら信じてもらえないだろう。
香薫が要求した一ヶ月、どうやって説明するかも考えなければ･･･。
ため息をつきながら、私はAの部屋に入り、横たえさせた後、部屋を後にした。
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恵野(プロフ) - functionさん» コメントありがとうございます！あ、アドバイスですか！？原作の設定をしっかり理解出来ているなら、大丈夫だと思いますよ！差し支えなければ、貴方様の作品を見に行かせて頂いてもよろしいでしょうか？陰ながら応援してます！ (2020年5月24日 17時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
function - とてもおもしろいです！引き込まれます♪私もワートリの二次創作小説を書いているのですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: a26c61826f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年3月3日 19時
