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緊急脱出(ベイルアウト)については分かったよ。凄いな、鬼怒田さんって人。是非会ってみたいよ」

「その日が来るといいんだがな」



苦笑いでまさっちがそう言った。

・・・まあ、死んだ人で、且つ明らかに妹の見た目をしているのに『俺、香薫っていいまーす☆』・・・みたいな事を言えば明らかに不味い。凄く不味い。

そもそも誰も信用してくれないだろ!?まさっちは信じてくれているみたいだけど!!



「・・・さて、そろそろお前の事を教えてくれるか?」

「それは、『黒トリガーの性能』について、か?」



まさっちが「ああ」と言う。

・・・そろそろ訊かれると思っていたよ。



「まずは、簡単に話そう。俺は、『トリオンを貯蔵する』黒トリガーだ」

「トリオンを、貯蔵するだと・・・?あり得るのか、そんなことを・・・!」



そうだよなあ・・・。そう言う反応が普通だ。

だが、『自分については自分が一番知っている』って言葉があるように、俺は自分がどんな黒トリガーで、どんな性能なのか・・・、手に取るように分かる。



「嘘ついて何の意味があるんだよ、まさっち。俺は“黒トリガー”だ。自分の事くらい、分かるって」



困惑しているまさっちを置いて、話を再開する。



「そして、俺は攻撃の際に貯蔵したトリオンで戦う。だから、起動した後は貯蔵したトリオンを消費して戦うのさ」

「ならば、あの日の黒い雷で攻撃したことについてはどう説明するんだ?」

「それはねー、Aが起動の意思表示をした瞬間にトリオンを吸収したんだと思う。だから、Aのトリオンを殆ど吸収しちゃったんだろうね」

「・・・だから、あんなにふらついていたのか・・・」



Aには本当に悪い事をしたと思っているよ・・・。反省してます・・・。

でも、そういう“仕組み”なんだから許してよ。



「トリオンを貯蔵するにはどうすればいいんだ」

「簡単さ。常に俺を身につけていればいい。そこからトリオンを少しずつ溜めることができる」

「限界まで貯蔵するには何日かかる」

「んー、どうだろう。まだ試していないからなぁ。でもでも、そのお陰で面白いことが分かったよ。Aのトリオンの回復速度、とんでもない速さだ。」



「あ、そうだ」と俺が口にしたことでまさっちがこちらを見る。



黒トリガー(おれ)を起動するのを“一ヶ月”禁止して欲しい」



試したい事があるんだ。

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恵野(プロフ) - functionさん» コメントありがとうございます!あ、アドバイスですか!?原作の設定をしっかり理解出来ているなら、大丈夫だと思いますよ!差し支えなければ、貴方様の作品を見に行かせて頂いてもよろしいでしょうか?陰ながら応援してます! (2020年5月24日 17時) (レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
function - とてもおもしろいです!引き込まれます♪私もワートリの二次創作小説を書いているのですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: a26c61826f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恵野 | 作成日時:2019年3月3日 19時

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