【歌い手】ヤンデレ短編集

６【うらたぬき】 ページ6

…遅い 遅すぎる

A9時までには帰るね!

もう11時を過ぎてる 全然9時じゃないじゃん

これはもうおしおき決定でしょ？


「たっただいま！ごめん、仕事長引い(ﾊﾞｼｯ……っっ！！」

『仕事長引いた？ちゃんと連絡入れろよ！』ｶﾞﾝｯ

「ごめんなさいっ お願い 痛いよ やめて！」

『…ほんとにやめて欲しいの？反抗もしてこないのに』

「う…だ、だって悪いのは私だし…やめてくれないの分かってるし…」

『ならやめてって言わないでよねっ！』ｶﾞｯ

「いっ…！」


ー


また殴られて蹴られての繰り返し

普通なら嫌になるでしょ？嫌いになるでしょ？

でも私はならない なれないの

だってこれもひとつの愛の形なんでしょ？

それを受け止めるのが彼女じゃない

とーぜんでしょ？


ーー


『もう絶対連絡なしで遅くなんなよ？一応し、心配なんだから！』

「っごめん…気をつけるね…」


またやっちゃった

ちょっとなんかあると殴っちゃう癖

治さないとほんとに嫌われるかな？

…なんて、思ってないけど♡

俺の事嫌うなんて許すわけがないでしょ？

俺の事身を1度好きになったなら

最後まで好きでいてもらうから

俺の愛の形、受け止めてくれるでしょ？

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