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プロシュートside
Aの家の前まで来た。
すると、彼女は俺の方に体を向けほほえんだ。
「ありがとう、プロシュート。いつの間にか寂しさがどこかへ行っちゃったわ。」
へらっとして言う彼女に対し、その寂しさを無くしたのが自分だと思うだけで本当に伝えたい言葉を飲み込んだ。
ﾌﾟﾛ「もしお前に寂しい思いをさせてるやつがいたや、俺がぶん殴ってやるよ。
だから、その時は俺のとこに来いよな。」
違う、今にでも俺のところへ来てほしい。俺のそばにいて欲しい……
そんなことを考えているなんてこいつが知ったらどんな顔をさせてしまうだろうか。
俺は困らせたいわけじゃあない。
俺が好きなのはこいつの笑った顔だ。
「フフ、もう大丈夫よ。でも、ほんとにもし何かあったらそうさせてもらおうかしら。」
ﾌﾟﾛ「ああ、いつだって待ってるぜ。」
そう言って俺は挨拶がわりにAの頬にキスをして、抱きしめる。
あぁ、このまま俺のものになってしまえばいいのに……
そう思うと、Aを抱きしめる力が強くなった。
「っ…プロシュート………？」
ほら、Aが困った顔をして固まってる……
こいつを幸せにできるのは俺じゃあねえ。俺はAに幸せになってもらいたいんだろ。
そう自分に言い聞かせてAから離れた、
ﾌﾟﾛ「じゃあな、シニョリーナ。」
俺は理性の効く内にAから離れた。
酒を飲み過ぎなくて良かったと思ったが、もっと酔うくらい飲んでおけばこのままAを自分のものにできたのかと少しでも考えた自分がいたことに罪悪感を覚えた。
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作者名：りょうや | 作成日時：2019年5月18日 20時
