プロローグ ページ1
『承知しました』
これ程までに不愛想なメイドを見たのは初めてだ。
オレが何を言っても、表情何一つ変えずに仕事にスグに取り組む。
たまにチームの仲間が面白いコトを言ったりもする。
だがしかし、そのメイドには一切通じず、むしろアジト内が一瞬にして冷やされた。
オレはそんな気がした。
今日もあのメイドはせっせと掃除をしている。
いつもそうだ。
雑巾を水で絞って、いつも同じコトを繰り返している。
休憩もしない。
そして、無駄なおしゃべり一つもしない。
「情報提供屋」
「メイド」
というワケであり、オレ達はあのメイドがスタンド使いなのかは分からない。
スタンドのコトを聞いても興味がないのか。
『申し訳ございません。分からないです』
とハッキリ言われ、何も言えなかった。
…………………………隠してるのか。
……だとしたら何故隠しているのだろうか。
リゾットにもこのコトは言った。
このチームのメンバーも、彼女に少しづつ警戒していくようになり始めた。
オレもそうしている。
…………………………いいや、言い方を間違えたのか。
出来ないのだ。
アイツは絶対何か隠している。
スタンドのことも。
そして、何故この暗殺チームの情報提供屋となったのか。
何故あんなにも不愛想なのに、人間関係が大事なメイドになったのか。
今日もオレはメイドを不思議におもう。
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