No.23 ページ25
「時祢ちゃん、次は此の服着てくれるかな!」
場所は首領室。
其処では、ポートマフィア首領である森鴎外が一人の少女に迫っていた。
襞が沢山盛られた純白のドレスに身を包んだ少女、時祢はこくりと頷く。
が、彼女の隣に居たエリスが腰に手を当てて怒った。
「もう、リンタロウ!それ何着目よ!時祢も厭なら厭って云わなきゃ駄目!」
「そんなぁ…」
何故こんなことになったのかというと、今日の朝から時祢の兄である太宰は相棒の中也と共に出張に行っていた。
物凄く厭そうだったが、夜は織田作に預かってもらうことを条件に渋々出発した。
日が高いうちは森に預けられることになっていた為本部の前で兄を見送り、首領室に来た時祢。
そして太宰の予測通りに着せ替え人形にされているというわけだ。
「エリスちゃん、大目に見ておくれよ…」
「駄目!此から時祢は私とお絵かきするんだから!行きましょ!」
エリスが時祢の手を握って駆け出す。
時祢は彼女に手を引かれるが侭になり、二人で絵を描き始めた。
少ししてエリスが時祢の手元を覗き込み、歓声を上げた。
「わぁ!時祢、絵がとっても上手なのね!」
「有り難う」
彼女が描いていたのは、太宰だった。
Lupinで座っている横顔を描いていたが、まるで写真のように綿密な絵だ。
「ねえ、次は私を描いてみて!」
「うん」
肩を寄せ合う二人を、森は真顔で撮影していた。
愉しげな声と共に、日は徐々に傾いていった。
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麗葉 - 大好きすぎて気づいたら四回も?読んでました(笑)体調に気をつけて頑張ってください! (2023年5月2日 21時) (レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 猫好きさん» 本当にそうよねえ奥さん←←もう先生は私を苦しめようとして来てるとしか思えないですよ…小学校卒業して「よっしゃマラソン大会無い!」からの長距離走があった絶望感…(´・ω・`) (2019年1月1日 23時) (レス) id: 424c23822c (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - ホントですよ…マラソン大会とかは真面目に荒そうかと思いましたよ…ホント、やぁねぇ奥さん← (2019年1月1日 20時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 猫好きさん» 大丈夫ですよ!立ち眩みは現在学生の私でも日常茶飯事ですから…………orz 体育の長距離とか本当にもう……………………殺しに来てますよ…(´・ω・`) (2019年1月1日 14時) (レス) id: 3546326a0b (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 1km全力疾走?アハハ…知らないの?僕ヒキニートだから歩くだけで立ち眩みするのw( °∇^)] (2019年1月1日 13時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛 | 作成日時:2018年8月14日 11時