No.40 ページ42
｢美味いか？｣
｢うん｣
｢時祢お姉ちゃんよく食べられるね…｣
時祢は髪を二つ結びにした少女の言葉に咖喱を食べ乍ら頸を傾げた。
子供達は時祢を若干畏怖が込もった目で見ている。
何しろ織田作が普段頼んでいる咖喱の辛さは半端じゃない。
子供達は一口も食べられないくらいだ。
｢其れを平気な顔で食べられるのは織田作ちゃん以外あんまり居ないねぇ｣
｢というか俺たち織田作以外に見たことないぞ…｣
カラカラと笑う店主にじっとりした目を向ける遮光眼鏡を頭に掛けた少年。
子供達の中で唯一時祢より年上の彼は、時祢を眺めた。
そして不意に聞く。
｢時祢って織田作と如何やって知り合ったんだ？｣
時祢は口の中の咖喱を呑み込んで答える。
｢お兄ちゃんが作兄さんと友達だったから｣
｢へえ、兄貴が居るのか｣
｢うん。遂最近迄知らなかった。今の身内はお兄ちゃんだけ｣
子供達は少し目を見開いた。
少年は無言で時祢の頭を撫でる。
彼等も彼女に何処か通じるものを感じたのか、時祢が咖喱を食べ終える頃には皆実の兄妹のように呼び合っていた。
そしてそろそろ太宰の任務が終わる、と立ち上がった織田作に子供達は少し不満げにし乍らも、時祢と亦遊びに来ることを約束した。
織田作と店主は指切りをする時祢と子供達を見て、微笑ましそうに目を細めた。
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麗葉 - 大好きすぎて気づいたら四回も？読んでました(笑)体調に気をつけて頑張ってください！ (2023年5月2日 21時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 猫好きさん» 本当にそうよねえ奥さん←←もう先生は私を苦しめようとして来てるとしか思えないですよ…小学校卒業して「よっしゃマラソン大会無い！」からの長距離走があった絶望感…(´・ω・`) (2019年1月1日 23時) (レス) id: 424c23822c (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - ホントですよ…マラソン大会とかは真面目に荒そうかと思いましたよ…ホント、やぁねぇ奥さん← (2019年1月1日 20時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 猫好きさん» 大丈夫ですよ！立ち眩みは現在学生の私でも日常茶飯事ですから…………orz 体育の長距離とか本当にもう……………………殺しに来てますよ…(´・ω・`) (2019年1月1日 14時) (レス) id: 3546326a0b (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 1km全力疾走？アハハ…知らないの？僕ヒキニートだから歩くだけで立ち眩みするのw( °∇^)］ (2019年1月1日 13時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2018年8月14日 11時
