第２章 ９話 ページ39
クロヴィスは意外にも怯むようなことはなく。
クロヴィス「消えないよ！
シルヴィアの前から、消えてやらないんだから!!」
『……っっ!?』
クロヴィスのその言葉は、シルヴィアがずっと求めていた言葉だった。
俺の両親は俺の前で死んで、俺は１人になった。
児童養護施設で仲良くなった友達も、どんどん里親に引き取られていって。
俺の親しい人は、みんな消えてった。
だから、俺は。
『……何で、そんなこと言えんだよ！
どうせお前も、俺の前からいなくなるくせに!!』
本当は嬉しい。
そんなこと誰も言ってくれなかったから。
クロヴィス「いなくならない、僕は。
ずっとシルヴィアの傍にいるから！
だから、そんな悲しいこと言わないで」
クロヴィスを見ると、やつは泣いてる。
『何で……お前が泣いてるんだよ』
俺は皇族なんか大嫌いで。
クロヴィス「分かんない。
でも、シルヴィアのことを思ったら、涙が出てくるんだ……」
皇族っていう存在が無くなってしまえって。
ずっとそう思ってた。
クロヴィス「シルヴィアが自分の生まれた意味が分からないっていうなら、一緒に探そうよ」
けど……。
『……何で俺なんかと』
クロヴィス「だって……。
ぼ、僕……シルヴィアが大好きだから ////」
恥ずかしそうにクロヴィスは言う。
『……!!
しょ、しょうがねぇやつだな。
お前がどうしてもっていうなら、俺の人生に付き合え！』
シルヴィアは、嬉しいのかまんざらでもなさそうだ。
クロヴィス「う、うん!!」
『ただし、約束がある。
絶対に、命を粗末にするな。
自分の命だろうと、他人の命だろうとな』
クロヴィスのおかげで、こう思うんだ。
皇族である前に、俺は七瀬シルヴィアでもある。
クロヴィス「分かった」
そんな俺がこの世界に転生した理由は、生まれた意味は、きっと悲しすぎる運命を変えるためにあるんじゃないかって。
-回想終了-
『……それなのに、あいつは人の意見に流されて命を捨てた。
レジスタンスだろうと、人間の命は平等なのに』
あいつは一回流されたら、それでいいんだって思い始めて、人を殺すことに慣れていった。
俺は、そんなあいつを冷めた目で見て、注意すらしなかった。
『確かに俺だって、悪かったさ！
だけど……あいつのやり方が、考え方が一番悪い。
何で、いまさら……』
ポタポタと両目から、涙がこぼれる。
後悔してる、いまさらになって。
何で責任をクロヴィス1人に押し付けた？
もっとクロヴィスと、話し合うべきだった。
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シャドー(プロフ) - アオイさん» サイトは作成してないので、初投稿となりますよ〜。 (2015年11月18日 16時) (
レス) id: 10bac06916 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - これって、ご自分のサイトで書かれていた小説ですか？ (2015年8月11日 21時) (レス) id: 9f1015688c (このIDを非表示/違反報告)
シャドー(プロフ) - 綾女さん、メッセージありがとうございます！ 綾女さんもコードギアスの小説を書かれているのですね。私の場合は、こういう展開が欲しいから無理でもこんな設定をねじこんじぇえとぶっこんでるだけです(笑) これからも、更新頑張ります (*^_^*) (2015年1月18日 10時) (レス) id: 10bac06916 (このIDを非表示/違反報告)
綾女(プロフ) - も〜最高にいけてます。私もプライベートでコードの小説を書いていますなが 、すごくしっかりした設定をお持ちで励みになりました。なんだか頑張れる気になりました。これからも投稿を楽しみです。 (2015年1月17日 20時) (レス) id: 8f58d3e450 (このIDを非表示/違反報告)
シャドー(プロフ) - 来美さん、メッセージありがとうございます！ 更新、頑張ります (2014年12月22日 12時) (レス) id: 10bac06916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャドー | 作成日時：2014年6月6日 4時
