第2章 6話 ページ35
かれこれ、一時間近くも正座しているので、足が痺れて痛い。
そのせいで、若干シルヴィアは涙目になっていた。
ビスマルク(シルヴィア殿下の涙目姿、可愛すぎる……//////)
などと、ビスマルクが悶えているとは知らず。
そもそも何故、シルヴィアがビスマルクに怒られているのかというと。
シルヴィアが精密検査の結果を待たずに、特派を出て行ってしまったからだ。
ビスマルクが言うには。
”何処か悪いところがあるかも知れないのに、何で無茶をするんですか!!
私はシルヴィア殿下が心配なのですよ!?
私がどれほど心配したと思っているのですか!”
……とのこと。
私のオカンか!と突っ込みたいくらいだ。
過保護すぎないかとも思った私は、悪くないはず。
その言葉をヴァルトシュタイン郷に言わなかった私を、褒めてやりたいくらいだ。
ビスマルク「……殿下?
シルヴィア殿下!?
やはり、何処か悪いのですか!?」
考えに耽って返事をしない私をどう思ったのか、ビスマルクは私を部屋から連れ出そうとする。
だが、それを私は何とか止めた。
『だ、大丈夫だ。
何処も悪くない!!
だから……さりげなく腰に手を回すな!』
変態か?
変態なのか、ビスマルクは!!
だったら、ビスマルクに対する考えを改めねばならん。
脳内に、ビスマルクは”変態(ロリコン)”とインプットする。
シルヴィアにそう変換させられているとは知らず、ビスマルクは慌てた。
ビスマルク「もしや、特派に行った時何か変なことをされたのですか!?」
現在、ビスマルクに変なことされてるよ。
と言えれば、どれだけ楽か。
『……ええい!
何でもないと言っておろうが!!』
私はつい、バッとビスマルクの手を振り払う。
やってしまったあとに、私は気付く。
ビスマルク「っっ……!」
ビスマルクは、シルヴィアの行動に、息を呑む。
それもそうだろう。
シルヴィアは、普段は温厚でそういう行動を取らないのだから。
『…………ぁ』
2人の間に気まずい空気が、流れる。
とりあえずビスマルクに謝ろうと、シルヴィアは考えた。
『あ、あの……。
ごめんなさい……!!』
だが、やっぱりその場にいるのがいたたまれなくなり、言い逃げをするかのように、その場から走り去る。
シルヴィアが部屋を出て行ったあと、ビスマルクは暫く放心状態となっていた。
ビスマルク「シルヴィア殿下…………」
私が強引すぎたのだろうか?
だが、私は。
ビスマルク「シルヴィア殿下が心配で」
失うわけにはいかんのだ。
マリアンヌ様のご息女だからこそ、余計に。
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シャドー(プロフ) - アオイさん» サイトは作成してないので、初投稿となりますよ〜。 (2015年11月18日 16時) (レス) id: 10bac06916 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - これって、ご自分のサイトで書かれていた小説ですか? (2015年8月11日 21時) (レス) id: 9f1015688c (このIDを非表示/違反報告)
シャドー(プロフ) - 綾女さん、メッセージありがとうございます! 綾女さんもコードギアスの小説を書かれているのですね。私の場合は、こういう展開が欲しいから無理でもこんな設定をねじこんじぇえとぶっこんでるだけです(笑) これからも、更新頑張ります (*^_^*) (2015年1月18日 10時) (レス) id: 10bac06916 (このIDを非表示/違反報告)
綾女(プロフ) - も〜最高にいけてます。私もプライベートでコードの小説を書いていますなが 、すごくしっかりした設定をお持ちで励みになりました。なんだか頑張れる気になりました。これからも投稿を楽しみです。 (2015年1月17日 20時) (レス) id: 8f58d3e450 (このIDを非表示/違反報告)
シャドー(プロフ) - 来美さん、メッセージありがとうございます! 更新、頑張ります (2014年12月22日 12時) (レス) id: 10bac06916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャドー | 作成日時:2014年6月6日 4時