噂話が2つ ページ2
雲ひとつない空に無機質なインターホンの音が響く。
彼の策略に嵌められ、生きがいであった酒が奪い取られたため飲み仲間を探す旅に出たところ、なんとも良いお店を見つけたのだ。
それが、万事屋銀ちゃん。
万事屋だってよ!きっと飲みにも愚痴にも付き合ってくれるさ!
また前みたいに一人で飲むのも悪くないかなと思ったのだけれど、それじゃあ愚痴を聞いてくれる人が居ないからリフレッシュ出来ないんだよね。あの人に相当狂わされてるぞ、私。
「はいはーい」
ガラッと目の前の戸が開く。眼鏡の男の子が依頼ですか?と招き入れてくれた。
変な依頼ですけど大丈夫ですかねぇ、なんて零したが、キラキラの笑顔で大抵の事は何でもしますよと。天使かな。今日は素敵な休日になりました!
「んーで?依頼内容は?」
居間のような所に通され、白髪のぼけっとした顔の人の目の前のソファに座る。座ると、白髪の彼の隣にサーモンピンク色のチャイナ服を着た可愛い子が座る。大きな目が此方を珍しそうにまじまじと見つめてくる。か、かわいい……
「あっ、あの、依頼なんですけど、一緒にお酒を飲んで頂けませんか……」
「え?」
お茶を出してくれた眼鏡くんの手が止まり、目の前の彼の表情は固まり、チャイナ服の子はぽかんと口を開けた。
「えっと、やっぱダメですかね」
「いやいやいやいや!!!大歓迎です!!!!!俺でよければいくらでもお供します!!!!いやさせてください!!」
「ヒッ」
「ちょ、銀さん、お客さん引いてますよ。もう少し落ち着いて!」
「お前、友達いないアルか?」
白髪の人と眼鏡くんがわちゃわちゃしている間に私の隣に座り直したチャイナ服ちゃん。
「し、失礼な……いるよ友達……」
つい先日、暫く会うの辞めたけどな。
あれ、あの人しか友達いない……?いやぁ、まさか、はは……
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とろん(プロフ) - いくまさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです!緩やかな更新ですが気長に待っていただけたら幸いです。 (2020年11月1日 19時) (レス) id: b5e3f4e0ac (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - ファンです。何時も応援してます。更新頑張って下さい。滅茶苦茶応援してます。本当にファンです。 (2020年10月24日 19時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とろん | 作成日時:2020年9月15日 10時