中の人が同じキャラが入れ替わったら…？

中也もかわいいからっ！ ページ26

「だーかーら!!此処は何処か説明しろ!!」

「だーかーら、此処は陽泉高校だっつってんじゃん」

朝の食堂で、俺達はそんな会話を繰り返していた。

俺は前髪から覗く黒い双牟で、朝だというのに大量の唐揚げを胃の中に流し込んでいる紫原を睨む。


「室ちんさっきから何いってんの？誰だっけ、中村？中田？」

「中原だ!!」

と、紫原と口論をしていると、俺たちが座っていた場所から少し離れた所にいた巨大な奴二人と、色素の薄い髪の奴の、三人組が近づいてきた。

何だよこの高校、巨人の集団かよ。

「よ、お前ら。朝っぱらっからケンカかぁ？」

「珍しいアル」

「氷室、らしくねぇな。そんなに声を荒げて」

「あ、ねぇゴリラ。なんか室ちん変なの。記憶喪失みたいな」

紫原が、近寄ってきた三人組と会話する。

ますますよく分からない。これは本当に俺なのか？

「ね、室ちん」

「はぁ？だから俺は中原中也だよ。室ちんだか氷室だか知らねぇけど、一緒にすんな」

「うわ、ホントに氷室が変だ」

「理解不能アル」

巨人三体の威圧感に負けぬ様、俺は少し声を荒げた。

「大体、陽泉高校なんて俺は知らねぇよ。なんだぁ？氷室？俺は」

「入れ替わってんじゃねぇの？お前ら」

色素の薄い髪の奴が、そう呟いた。

「はぁ？何言ってんだ？福井。んな漫画みてぇなことあるか？」

妙にオジサンくさい奴が言った。

確かに嘘くさいが、実際に俺は中原中也では無い人間になっている。

仮に、本当に入れ替わりが起きたとして、問題はなぜ起こったのか、如何すれば戻るのか。


「……待てよ」

俺が俺で無くなったとしたら、俺の異能はどうなっている……？

俺は立ち上がった。四人の視線が、俺に集まる。

「異能力『汚れちまった悲しみに』ッ！」



しー……ん、と静まり返る食堂。

「駄目だ、室ちん」

「やっぱ頭おかしくなっただけだろ」

「入れ替わったなんて言った俺が馬鹿だった」



一方その頃天界では。

「ちょっとそらるさん！真面目に探してください！僕まで大伸に怒られちゃうんですから！」

「あと五分寝かせて……」

全く進歩の見られぬ捜索活動が、行われていた。

「あぁもう！起きてください！！」

「……ぐ〜」

行われてるか？これ。

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ひきこ「いろいろ疲れた」

空白「なして？」

ひきこ「王様ゲームが地獄です」

空白「語尾にニャンつけるとか？愛してるゲームとか？」

ひきこ「どっちもお前がやった命令じゃねぇか」

空白「まぁな」

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