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その手が、まさに今Aが買おうとしていたサイダー＿＿＿の隣のスポーツドリンクのボタンを押す。
直後、受け取り口からガタゴトッとペットボトルの落ちる音がした。
「ごちそーさん、悪いな影山」
横に並んで立った人影をキッと睨みつけ、予想通りの人物の姿にAは口を尖らせて文句をぶつける。
『奢るとは言ってないし、私は今絶賛傷心中なんだけど！？』
「知ってる。でもいい試合だったよ。今日会場に居たリベロの中で、一番カッコよかったのは影山だと思うぜ」
『知ってる。それは間違いない』
「謙虚さゼロじゃん」
お前実はそんなに落ち込んでないだろ、と笑う青年は、同じ高校の男子バレー部主将兼Aの友人だ。
学年もクラスも同じ。
おまけに席まで近いので、コミュ強のAが親しくならないはずもなく、こうして気軽にダル絡みされる程度の関係性になっている。
「……あれ。ウソ、マジ？ 影山、もしかしてホントに泣いてた？」
赤い目元に気が付いたのか、途端オロオロと狼狽えながら頬に手を伸ばしてきた彼の手を、『泣くわけないでしょ』と冗談っぽく笑いながら避けてかわす。
この男、顔も性格もノリだって悪くないのだが、人との距離感だけが絶妙によろしくない。
人よりパーソナルスペースが狭いAだって、高校生ともなれば異性との距離感には気を遣っているし、あまり無遠慮に身体に触れられるのは好ましく思わないのである。
『フライングレシーブに失敗しただけだよ』
「顔面摩擦！？ いってぇ……！」
『嘘に決まってるじゃん。この私がそんな醜態を晒すとでも？』
ゾッとした顔で身震いする彼を横目に笑いながら、Aは再び財布の口を開いてみる。
良かった、最近金欠気味ではあったが、まだお金はある。
彼に飲み物を横取りされたのは不服だが、そう言えば先週あたりに肉まんを奢ってもらった記憶があるので、まあ許してやるかと気を取り直してお金を取り出していると＿＿＿
「A」
やけに耳触りの良い、少し陰のある無気力げな青年の声が聞こえた。
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
