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[カノside]
一本の電話の音が家中に鳴り響いた
アヤノ「もしもし」
アヤノが受話器をとり電話先で話す誰かと話している
最初は明るい声だったアヤノの声も、次第に途切れ途切れになっていき電話を置く頃には力もなくなっていた
一体、どうしたんだろう
アヤカ「アヤノ、どうしたの?」
アヤノ「・・・お母さん・・・Aちゃんが・・・・」
A?
アヤノ「・・・死んじゃったって・・・さっき、おばさんが電話くれて・・・それで、カノのことよろしくお願いできないかって言われて・・・・」
死んだ?
アヤノ「・・・お母さん、私・・・」
ねえ、誰が死んだっていったの?
違うよね?
Aなわけないんだ
だって、あんなに元気だったじゃん。あんなに、笑顔で・・・
カノ「あんなに・・・」
いてもたってもいられなくなって僕は外に飛び出した
嘘だよね・・・
だって、Aが死ぬわけないんだからさ
カノ「嘘なんだ・・・絶対嘘だ・・・・」
小さな僕の足が、雪についても冷たさなんて感じない
必死に走ってあの病院に向かう
コンクリートの壁を降りてあと少しで病院というところだった
カノ「・・・っあ・・・」
交差点を横切る僕の目の前を、大きな影が襲いかかってあっという間に僕を飲み込んだ
体が空に舞うのを感じて目をキョロキョロする
まるで、スローモーションのように情景がゆっくりと流れていく
カノ「あがっ・・・あ・あ・・・・・・」
息ができずにいると、思いっきり地面に叩きつけられた
白い雪の赤い僕の血が色鮮やかに染まっている
そのとき、変なものが見えたんだ
君が、どんどんどこかに歩いて行っちゃう姿
夢だよね・・・・?
カノ「A」
呼んでも振り向いてくれない
どうして?
カノ「・・・お願い、僕に気づいてよ!!」
何度だって叫ぶよ
君が気づくまで、ずっと・・・
だって、僕
君のこと、大好きだから
この気持ちが君に届くまで、何度だって叫んで追いかけて伝えに行くよ
・
・
・
・
心拍数の音が止まったと一緒に、僕の体は雪の中に消えていった
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今井 明希(プロフ) - 下の方に同じくみれないです、、、消してしまったんでしょうか、、、 (2020年4月25日 3時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
Yokikami(プロフ) - あの新作みれない(´・_・`) (2014年11月10日 0時) (レス) id: f31ed4cb4c (このIDを非表示/違反報告)
トワ - 音もなく 涙がこぼれて消えたなんてもんじゃなかったです。ボロボロです。ショタもいいですけど、猫も大大大好きです!この前小6ごときが←これ私 黒猫を追いかけて道路に飛び出してってwヒヨリと同じ死に方するところでしたwww (2014年9月29日 15時) (レス) id: 20b41972fa (このIDを非表示/違反報告)
カノカノ - も、もう泣きました 喉が痛いですw泣くとき我慢すると痛くなる時のですwもうヤバイですー! (2014年9月28日 21時) (レス) id: 05f45ba671 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ(プロフ) - ふわあああああ!完結おめでとうございます〜!る…涙腺が…ちょ、やばいんで、新作読ませて頂きます!← (2014年9月24日 19時) (レス) id: 96695bfd40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柴犬 | 作成日時:2014年9月20日 19時