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[カノside]
3日目の朝
外を眺めて憂鬱な気分を紛らわしていると、隣にキドとセトがやってきた
キド「そうしていても、待つしかないだろ」
遠まわしに言うキドの気遣いに少しだけ感謝する
セト「朝ごはんだって言ってたっすよ。行こうっす!!」
カノ「うん、そうだね」
・・・ここに来ていつも考えるのは、君のことばかり
僕が、君に会いたいなんて思って外にでたからこんな事になったんだ
あの時、外に出てなかったら今も隣にいてくれたのかな
なんだか、まるで君がもうここにいないみたいな言い方だ
それくらい、僕だってショック受けてる
カノ「まだかな・・・」
いつになったら、ドアを開けて僕の名前を呼んで抱きしめてくれるのかな
来たら僕は、なんて君に伝えようかな
守ってくれて、探してくれてありがとう?
余計なことしてごめん?
どれも、違うきがする
今一番伝えたいこと、それって・・・
キド「お前は、幸せだな」
となりに座って囁くキド
「どう言う意味?」と聞くと、苦笑いしてさらに話はじめた
キド「お前を思ってくれる飼い主にであって、お前がそこまで思えるやつに出会ったことだ。俺には、もうそんな奴いないからな」
カノ「そういえば、キドって一番最初に買われていったよね。なんで、セトと一緒にここにいるの?」
キド「捨てられた・・・とはまた違うな。俺のところは、最初こそ幸せで円満な家庭だったんだがあるとき火事になって俺だけ生き残ってしまった。俺のこと、面倒になった親戚の人は俺を保健所に連れて行ったんだ」
保健所
前の飼い主から、よく聞かされた。
不要となった生き物が最後にたどり着くところ
そこに入れば、ほとんど太陽を見ることもできないって・・・
キド「このまま死ぬんだろうなって思ってた時、ここの人に貰われてきたんだ。それからは、今と変わらない生活をしてるよ」
人は本当に残酷なときもあれば、幸せをくれるときもある
最初は家族として歓迎されても
世話が面倒になったとたん、餌もくれず、鳴けば怒鳴り散らす
そんな僕らに不利な現実で、生きづらい世の中で君との出会いは本当に奇跡だよね
もっと、君といたい
カノ「僕、Aが好きなんだ」
キド「だろうな」
分かりきったことだと言わんばかりに鼻で笑っているキドの横顔を見ながら僕も笑った
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今井 明希(プロフ) - 下の方に同じくみれないです、、、消してしまったんでしょうか、、、 (2020年4月25日 3時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
Yokikami(プロフ) - あの新作みれない(´・_・`) (2014年11月10日 0時) (レス) id: f31ed4cb4c (このIDを非表示/違反報告)
トワ - 音もなく 涙がこぼれて消えたなんてもんじゃなかったです。ボロボロです。ショタもいいですけど、猫も大大大好きです!この前小6ごときが←これ私 黒猫を追いかけて道路に飛び出してってwヒヨリと同じ死に方するところでしたwww (2014年9月29日 15時) (レス) id: 20b41972fa (このIDを非表示/違反報告)
カノカノ - も、もう泣きました 喉が痛いですw泣くとき我慢すると痛くなる時のですwもうヤバイですー! (2014年9月28日 21時) (レス) id: 05f45ba671 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ(プロフ) - ふわあああああ!完結おめでとうございます〜!る…涙腺が…ちょ、やばいんで、新作読ませて頂きます!← (2014年9月24日 19時) (レス) id: 96695bfd40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柴犬 | 作成日時:2014年9月20日 19時