あ「・・・キスの意味って、なんですか？」カノ「君は、誰が好きなの？」キド「なんでそうもすれ違うんだよ・・・」セト「厄介っすね・・・」 (ページ29)

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高笑いしながらそいつは、私たちを見た
その笑は、凍り尽くすほど冷たく冷酷なものだった

マリー「こ、コノハくんは・・・」

クロハ「消えたよ、綺麗さっぱり跡形もなくな！！」

ここまで来て、犠牲者を出すなんて・・・
入らなかった足に、力を込めて私はそいつに突進していく

あ「お前！！」

その無謀さゆえに、あっけなく私は吹っ飛ばされた

そのあと次々にみんなやられ、最後に残るはもこもこさんだけになった

マリー「や、やめて・・・お願いだから・・・・」

クロハ「フィナーレだ、女王。さあ、もう一度楽しかった頃へ戻ろうじゃないかwww」

誰もがその光景をみて、声が出せなかった

マリーの目はいつもの優しい目はしておらず、力の爆発で周りの家具を壊していった

キド「・・ダメだ・・・マリー・・・」

誰かの声が、切なく響く

マリー「さよならしたくない・・・もう一度・・・もう一度！！」

もこもこさん、届いてないんですか？
みんな、誰もさよならなんてしようなんて思ってないんですよ

シンタロー「さよならなんて、しねえよ」

コツコツと響く足音が二つ、確実にこちらにくる

マリー「え・・・・」

クロハ「な・・・どうしてお前がいる・・・最後の蛇」

アヤノ「シンタローが教えてくれたの。私のちからは、人に思いを伝える力だって」

クロハ「なんでお前がそれを知ってるんだよ」

シンタロー「お前に奪われた記憶、全て思い出したんだよ。お前は知らないだろうが、前の世界で俺たちが隠したマリーから生まれたこの力は、今この力を操るために使うんだ」

クロハ「・・・くそが！！」

飛びかかろうとしていたクロハの動きが止まる

クロハ「や・・・やめろ・・・やめろ！！」

哀れにも叫ぶクロハの姿
それは、何かにすがりついていた昔の私にそっくりだった

そして、物語は先に進み終末を迎える

そして、フィナーレを迎え私たちがやってきた未来のない物語は終わった・・・