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ほぼ諦めかけていた時だった
天井がゴゴゴゴゴ・・・と崩れ落ち、私の後ろから砂煙が押し寄せてきた
如月「し・・・死ぬかと思った・・・」
エネ「ちょっと偽物さん、ちゃんと考えて・・ていうか一言言ってからやってくださいよ!!」
コノハ「ごめん・・・」
今さっきサヨナラをしてきた皆の声が聞こえる
耳、いかれちゃったんだな。幻聴まで聞こえるよ
カノ「Aちゃん」
体が地面から離れる
うっすらとした視界の先に、黒い石がきらりと光っていた
あ「・・・カノ・・・?」
カノ「やっぱり、君はここにいたんだね。信じてきてよかったよ」
眩しい笑顔が、なんだか懐かしい
抱きしめられたその体から、さっきまで感じていた冷たさが嘘のようになくなっていく
あ「どうして、来たんですか?」
カノ「君は、今も昔も変わらないからさ。また、勧誘しに来た」
あ「勧誘・・・?」
キド「お前が守ってくれたもの、次は俺達自身で守ってみせる。そして、お前をまたメカクシ団に勧誘してやる」
さっきまでの憎しみの眼差しはなく、紫フードさんの目は優しかった
紫フードさんだけじゃない
セト「俺達は、まだまだ未熟っす。仲間一人信じきれず、こんなに傷つけてしまったっすけど」
マリー「次は、私たちが守る」
如月「そしたら、また一緒にお出かけしよう。今度は、ちゃんとした友達として」
エネ「そうですよ!!また、楽しい時間を作っていくんです!!」
ヒビヤ「だから、もう一人じゃない」
コノハ「これからは、一緒」
まさか、こう来るとは思わなかった
だって、こんなんじゃ私・・・
あ「私、カッコ悪いですね・・・・」
カノ「カッコ悪いよ。皆を守って一人で死ぬなんて、カッコ悪すぎて笑っちゃうよ」
あ「言ってくれるじゃないですか」
カノ「だから、僕らはもっとカッコつけるためにここに来たんだ。終わらせよ、この物語を」
握られた手を掴んで立ち上がる
さみしさなんてない
もう、寂しくなんてない・・・・
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ペンネグラタン(プロフ) - また、何処かで。がいいです!! (2016年11月25日 23時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
コロロン - とっても良くて…は、鼻血が…w最後はカッコよかった!! (2016年1月11日 21時) (レス) id: ffe2c6c2a2 (このIDを非表示/違反報告)
カノ好きno1 - 泣ける (2015年2月26日 20時) (レス) id: 2cfa1c9c94 (このIDを非表示/違反報告)
百合 - もう作家になってください!すっごい楽しかったです! (2015年1月7日 1時) (レス) id: d53753f4b2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルフィ - ぼろ泣きなう((奥が深い… (2014年12月6日 9時) (レス) id: eaaa75aa6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柴犬 | 作成日時:2014年9月14日 18時