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ケンジロー「俺は、誰かの願いを叶え続けないと存在を保てねえんだよ。俺がここに存在するためには、こいつの願う望みを叶え続ける必要があるってこった」





あ「それと皆を殺そすことに何の意味があるって言うんですか」







ケンジロー「まあ、この続きを聞きたい時は俺に協力しろ」







二ヤッと蛇のような笑うそれ







あ「何をしろって言うんですか・・・」








恐怖で声が震える
閉じ込めていた過去の記憶が、私の体の自由を奪い動けなくさせる








ケンジロー「お前、あいつらを裏切れ」







あ「なっ・・・」








ケンジロー「このまま仲良しなんて話じゃ面白くねえし、お前の行動次第であいつらを生かすか殺すか決めてやってもいいぜ?」









裏切れ?私が・・・









あ「嫌です。あの人たちを、裏切るなんてできません・・・」






ケンジロー「なら、仲良く無残に殺される様を見たいのか?酷なやつだよなあ、仲間を助けるより自分が助かりたいってか?」







あ「違います!!・・・散々迷惑かけて、私を助けてくれた人たちを裏切るなんてそっちのほうが残酷です・・・」








それを睨みながら言うと、バシっと頬を叩かれた
ジンジンと鈍い痛みが顔の左側を徐々に支配し、痛みを増殖させる







ケンジロー「お前が怖がっていた痛みだ。そして・・・」






額に当てられた冷たい機械
それは、カチャリと音を鳴らして私をじっと見ていた







ケンジロー「こいつで撃たれた日々は、きっと今より痛いだろうな。お前は、痛みの恐怖を一番よく知っている。その恐怖を、あいつらにうえつけたいのか?」






あ「あ・・あ・・・・」








ケンジロー「恐怖から逃げたいだろ?仲間を、恐怖から守りたいだろ?だったら、協力しろ。お前がはいと言えば、殺すのはやめてやるよ」








あ「・・・本当に・・・」








ケンジロー「ああwww」









ガタガタと震えが止まらずヘタリこむ私を上からあざ笑う
ダメだ、動けない・・・







pppp・・・






そのとき、持っていたスマホから着信音が鳴り響いた
画面を見ると、カノと表示されている






外はいつの間にか、真っ暗でこの暗黒のなかで赤い目だけが光っていた









ケンジロー「まあ、詳しいことは後日ってことだな。明日の夜、またここにこい。それから、このことは誰にも言うなよ?」






あ「・・・」








フラフラと立ち上がって急いで教室を出た

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ペンネグラタン(プロフ) - また、何処かで。がいいです!! (2016年11月25日 23時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
コロロン - とっても良くて…は、鼻血が…w最後はカッコよかった!! (2016年1月11日 21時) (レス) id: ffe2c6c2a2 (このIDを非表示/違反報告)
カノ好きno1 - 泣ける (2015年2月26日 20時) (レス) id: 2cfa1c9c94 (このIDを非表示/違反報告)
百合 - もう作家になってください!すっごい楽しかったです! (2015年1月7日 1時) (レス) id: d53753f4b2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルフィ - ぼろ泣きなう((奥が深い… (2014年12月6日 9時) (レス) id: eaaa75aa6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柴犬 | 作成日時:2014年9月14日 18時

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