86 ページ16
時刻は5時になろうとしている
空は茜色に少し薄い藍色が混じっている
先ほどいた、教室のドアを開くと窓から風邪が吹いて教卓に乗っていたノートや紙が散乱していた
あ「あ、私のスマホ」
教卓の上に乗ってあった黒のスマホ
手にとってポケットの中にしまい、帰ろうとした時
あ「さすがに、このままはいけないよね」
先ほどお世話になった教室の有様を見て、ほっとけず落ちた紙をひろう
チラッと見てしまい、紙に書いてある文字を呼んだ
あ「・・・バケモノ?」
これは、学園祭の台本か何かなのでしょうか
あ「・・・なにこれ」
近くにあったノートを拾って中を覗くと、メカクシ団の皆さんしか知らないはずの能力のことが書いてあった。いくら、台本でもこれは正確すぎる
ケンジロー「やっと来たか」
ドアに背をあずけて私を除く白衣の先生
あ「・・・どうして、貴方もその目を」
ケンジロー「さあなwwwにしても、見事に役者が揃ったな」
先ほど話していた白衣の先生の話方と違う
まるで、別人だ
あ「役者ってなんですか?それに、先ほどと雰囲気全く違う」
ケンジロー「そりゃあ、今は俺はこいつじゃねえからな」
あ「どう言う意味ですか」
ケンジロー「お前も知っての通り、俺にもこの目がある。だが、他の能力とは俺は異なり思考がある。俺は、夜の間コイツの体を乗っ取って動く全く別の存在だ」
赤い目が私を捉え徐々に近寄ってくる
心の中で、警鐘がガンガンと鳴り響きやばいということを知らせる
あ「・・・っ!?」
私のえりを掴んで距離を縮める
ケンジロー「怖いか?そうだろうな、お前は何度もこうして掴まれて殴られてきたんだからよ」
あ「な・・・なんで知ってるの・・・」
ケンジロー「俺はなんでも知ってるぜ?お前が、あいつらと出会う前虐待を受けて悲惨な人生を送ってきたことも、それが自分の役目だと諦めて逃げていたお前のことも」
嫌になるほど、私の心を覗くかのように話すそれに恐怖が芽を出した
ケンジロー「あとわずかで、この幸せな日々は崩れる。俺は、お前らを殺す」
いきなり発せられた言葉は、全てを壊すという悪役がいいそうな簡単なセリフ
あ「どうして・・・?」
ケンジロー「簡単な話だ。コイツの願いを叶え続けるためだ」
452人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ペンネグラタン(プロフ) - また、何処かで。がいいです!! (2016年11月25日 23時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
コロロン - とっても良くて…は、鼻血が…w最後はカッコよかった!! (2016年1月11日 21時) (レス) id: ffe2c6c2a2 (このIDを非表示/違反報告)
カノ好きno1 - 泣ける (2015年2月26日 20時) (レス) id: 2cfa1c9c94 (このIDを非表示/違反報告)
百合 - もう作家になってください!すっごい楽しかったです! (2015年1月7日 1時) (レス) id: d53753f4b2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルフィ - ぼろ泣きなう((奥が深い… (2014年12月6日 9時) (レス) id: eaaa75aa6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柴犬 | 作成日時:2014年9月14日 18時