あ「・・・キスの意味って、なんですか？」カノ「君は、誰が好きなの？」キド「なんでそうもすれ違うんだよ・・・」セト「厄介っすね・・・」 (ページ15)

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・・・カリカリ
シャーペンが紙に擦れる音と、唸り声が教室の中に響く

ケンジロー「にしても、お前の家も色々と大変みたいだな」

あ「いえ、もう気にしてないので」

ケンジロー「しかも、高校行きたいなんて今のこいつにお前のその気持ちを貼り付けてやりたいよ」

となりで机の上にのったプリントを見て「来なきゃよかった・・・」と後悔を込めた言葉を口にした。本当に、勉強が苦手なようです

あ「・・・できました」

ケンジロー「おう、どれどれ・・・お前飲み込み早いな」

あ「いえ、中学の応用なのでこれくらいはできます」

如月「Aちゃん、答え見せて・・・」

ケンジロー「自力でやれ」

教室の中には私とアイドルさんと白衣の先生だけ
それでも、まるで私が本当に学校に通っているかのように振舞ってくれるからなんだか嬉しい

時間は刻々と過ぎて、１時間くらいたった

ケンジロー「おし、今日はここまでだ」

如月「やっとだ・・・・」

あ「お疲れ様です」

ポンポンと肩をたたいて労う
それに応えるように、二カッと笑っているアイドルさん。さすがアイドル、笑顔は一流です

ケンジロー「お前も、またここに遊びに来い。今度は、もっと面白いこと教えてやる」

あ「ありがとうございます」

お礼とさよならを言って私とアイドルさんは学校を後にした
今日一日で、私は色々と体験した

あ「ありがとうございます、今日ここに連れてきてくれて」

如月「ううん、楽しんでくれてよかった！！にしても、変な先生だったでしょ？」

あ「はい、他の先生みたいに先生と生徒という関係ではなく友達みたいに接してくれる人でした。少し変な先生ですが、面白いです」

如月「うんうん！！あ、でもこの前なんかね・・・」

学校で起こったことを話てくれるアイドルさん
話を聞きながら歩くこと１０分くらいで、ふとポケットがきになり触る

あ「あれ？」

ポケットにしまっておいたスマホが消えている

如月「どうしたの？」

あ「スマホ、落としたみたいです。多分、学校に」

如月「ええ！？大変じゃん！！」

あ「私戻って探してきます。アイドルさんは、先に帰っててください」

静止するアイドルさんの声をもろともせず、私は元きた道を走って戻った