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−−.「エピローグ side白&黒」 ページ39

((サツキ))「おはようございます、((アオイ))」
隣でたった今目を覚ました((アオイ))に((サツキ))は言う。
((アオイ))「…ん。おはよう、((サツキ))」
((アオイ))はどうも朝が弱いらしく、いつもとは違う無防備な姿を見せるので、((サツキ))はこの朝の一時が好きだった。
((アオイ))「今日、何日だ」
寝転がったまま((アオイ))は話し掛けて来る。
((サツキ))「…大丈夫、8月16日ですよ」
((アオイ))「そうか。…一年きっかりと、一年と一日のどちらが綺麗だと思う?」
((アオイ))はふと、思い付いた事を話した。
しかしその話し方はどうやら((サツキ))を怒らせた様だった。
((サツキ))「…さあ。ボクは一年と一日が喪に服していたみたいでいいと思います」
例え方も悪ければ言い方も悪い。しかし((サツキ))は怒っていると言うより拗ねている様だと分かった。
((アオイ))「なぁ。私何をしたんだ」
((サツキ))「さあ、知りませんね。ボクが知ってるのは、世間の恋人同士は付き合って一年どころか一ヶ月やら半年やらを祝うというボクには縁のない話だけです」
((アオイ))「…」
流石にこれで分からなかったらどうかしている。
((アオイ))「…えーと、記念日を祝わなかったのを拗ねているのか?」
((サツキ))「そうなんじゃないですか」
余りに居たたまれないので、((アオイ))はあからさまに話題を変えた。
((アオイ))「私がさっきの一年がどうとかって話をしたのは、今日、今まで書いてきた小説が書き終わりそうだからなんだ」
((サツキ))「 ! そうなんですか?」
((アオイ))「ああ」
((サツキ))は小説の話になると途端に機嫌が良くなるな、と((アオイ))は思う。
((アオイ))(…あ)
もしかすると。これは、
((アオイ))「小説が、一周年の記念。駄目か?」
((サツキ))は暫く考える様な素振りを見せたが、やがて嬉しそうに笑って言う。
サツキ「…アオイにしては、気が利くじゃないですか」
アオイ「ただ…今エピローグを書いているんだが、それがどうもプロローグの雰囲気と合わないんだ」
サツキ「ふむ…じゃあ、エピローグは終章的にいくつかの視点の話にして…」
と、そこでサツキはアオイが書いていた原稿をちらりと見る。
サツキ「…ありますね。まあ、最後に三度目の正直的なエピローグを入れては?」
いいアイディアだ、とアオイは思う。それに、自分も下らない事を思い付いた。
アオイ「…ああ、そうする」



書き終えた原稿をアオイはサツキに渡す。
読み終わったサツキは、実に嬉しそうに、
「分かりにくい」
とだけ言った。

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設定タグ:カゲロウプロジェクト , 百合 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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夜行* - んんんやばいキャラに合いすぎてますわ…(アッ彼奴です話してくれたやつです(わからない()間違ってたらごめんなさいノ;uωu) (2017年2月21日 17時) (レス) id: 391b6a4cc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:一夏 白 | 作成日時:2017年2月20日 17時

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