【カケ"フ°ロ】目を/に「うつす」話『サマータイムレコード』【二次/夢主】 (ページ38)

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－－.「エピローグ　side赤&黄緑」ページ38

ﾊﾙｶ「僕にとっての夏ってさ。8月15日に始まって、8月15日に終わっちゃうんだ」
起き抜け、初めに顔を合わせたヒヨリに話し掛ける。
しかしヒヨリは幼いながら整った顔を歪める様に笑って答えた。
???「良かったな、今日は8月16日だぞ」
遥は少し困った顔をした。
ﾊﾙｶ「…そう、すぐ出て来ないでよ、『冴える』。ヒヨリちゃん困るよ？」
ﾋﾖﾘ「すいません、コイツが…」
冴える「コイツの体が余りに俺に馴染むのが悪い」
口調と表情がころころ変わる。
「冴える」とヒヨリの体は相性が良かったらしく、かなり弱った「冴える」も自我を持って喋る事が出来ていた。
するといつからそこに居たのか、シンタローが「冴える」をからかう。
ｼﾝﾀﾛｰ「どうだ？可憐なお嬢様の体は」
あはは、と遥は笑う。
ヒヨリも笑ったが、すぐに「冴える」の不機嫌そうな顔に変わった。
ｼﾝﾀﾛｰ「そうだ、先輩」
シンタローは笑い声で遥を思い出した様に言った。

「夏の終わりって、人それぞれっすよね…でも、先輩。もう時間制限はないっすから、ゆっくり探しましょうよ。先輩の『夏』を」
確かに本当なら夏はまだ終わらなくて、今の遥には一緒に夏を探す仲間も居るのだった。
だから遥は、夏に負けない爽やかな笑みを返す。

「うん。そうだね、シンタロー君」