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22.「『目に写す』」 ページ24

シンタローside

永く短い夢を観ていた。
それはまるで小説のような…まるで、
人生のような?



「ん…あれ、どこだよここ」
目を醒ますとアオイとサツキがこちらを覗き込んでいた。
アオイ「起きたか。しかし、何か起こるとは思っていたが…こんな所に飛ばされるとはな」

シンタロー「何があったんだよ!?」

サツキ「…おや、まだ『忘れて』いるんですか?」
カチンときた。
シンタロー「オレは…、何も、忘れてねえよ!!!」
あれ。オレどうしたんだろう。
こんな風に怒鳴って。
あいつの、あの時みたいに。
シンタロー「いや、あの時って、何だよ…?」

アオイ「始まっているな。
思い出せ、如月シンタロー。
『目に写す』…お前の能力だろう?」

刹那。
オレの中に、沢山の記憶が。
「ッ…!」
オレ自身もいた。
赤ジャージで銃弾を受けたオレ。黒パーカーで、ハサミで喉を掻き切ったオレ。
アオイとサツキもいた。
二人は落ちていて、同時に途轍もない恐怖と共に銃弾で打ち抜かれ…
シンタロー「これは…」

サツキ「赤ジャージさんの関わっている全ての『記憶』です」
シンタロー「オレの、能力…」

アオイ「私達は、違う世界線で、同時に二回命を落とした。そして、どちらかが生き返った」
サツキ「それは、生きる気のある方です。赤ジャージさんは自ら命を絶たなかった方、ボク達は、自ら命を絶った方…ああ、ボク達は二度命を落としたくはないんです。こりごりですね」
アオイ「そして、私達はシンタローさんに、死ななかったシンタローさんに救われたんだぞ?」
シンタロー「…あの、テロか…」

サツキ「そうです。ここへも赤ジャージさんが居なかったら来られませんでしたし。感謝しているんですよ?

…ボク達の、ヒーロー」

ヒーロー。懐かしい言葉。
思い出せ、何があった?

???「…そうさせるかよ」
「「「!?」」」

23.「黒」→←21.「8月15日」



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設定タグ:カゲロウプロジェクト , 百合 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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夜行* - んんんやばいキャラに合いすぎてますわ…(アッ彼奴です話してくれたやつです(わからない()間違ってたらごめんなさいノ;uωu) (2017年2月21日 17時) (レス) id: 391b6a4cc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:一夏 白 | 作成日時:2017年2月20日 17時

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