19.「我等の夜よ、我等が夜よ」 ページ21
アオイside
団長さんの作った夕飯はとても美味しかった。
サツキなどは口いっぱいに頬張って食べている。
サツキ「ほいふぃいへふぅー!」
アオイ「仮にも人間なら人語を話せ…済まないな、こんな奴が」
いや本当に、こんな奴がホモ・サピエンスと呼べるのか。
だが、団長さんは嬉しそうだった。
キド「いや、気にするな。これだけ美味そうに食ってくれるなら作った甲斐もあるだろう」
アオイ「有難い言葉だ」
しかし、余程皆団長さんの料理が好きなのだろう、あっと言う間に夕飯は無くなってしまった。
「「「ごちそうさまでした」」」
そんな風に声が重なる。
各々が各々の食器を片付けた後、団員は銘々に食後の時間を過ごしていた。
私とサツキは、色々な話を聞いた。
例えば団長さんなどは、
キド「俺達は、皆が皆、一度命を落としている。…詳しくは訊かないが、お前らもそうだろう?まあ、それで色々あったんだ。
そして、何の因果か、殆ど全ての能力者が集まった。…ここ、メカクシ団に、な。
だが、それは飽く迄、『殆ど』でしかなかったんだ。…ある一人の能力者が、俺達の日常を壊そうとしている。去年、俺達は何も出来なかった。でも、相手も何もしてこなかった。
だから、もういいんじゃないかと思ったんだ。
ーーー俺には、今の、こいつらの方が大事なんだよ」
あまりよくは分からない話だ。
ただ、大切な話だと、それは分かった。
だが、そんな話をしたのも団長さんだけ。大抵は馬鹿話をしていた。
ゲームの事、街の事、それ以外も下らない事ばかりで。
とても、楽しかった。
笑い声と共に、夜は更けていった。
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夜行* - んんんやばいキャラに合いすぎてますわ…(アッ彼奴です話してくれたやつです(わからない()間違ってたらごめんなさいノ;uωu) (2017年2月21日 17時) (レス) id: 391b6a4cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一夏 白 | 作成日時:2017年2月20日 17時