12.「私達のターン」 ページ14
アオイside
話を終えて部屋に戻る。
サツキ「すみませんでした〜!」
サツキが詫びを入れつつ中に入る。
すると、
キド「何をしていたんだ?」
と、此方に話を向けられた。
秘密にする事でも有るまいと、私は話を始めようとした。
飽く迄、始めようとしただけだ。
私が、目の端に一人を捉えた刹那。
私を取り巻くセカイが、急にその色を変えた。
「ひっ…!?」
全ての団員が、血塗れに成って床に転がっている。
周りを見ると、どうもアジトでは無い。
ふと足元を見遣ると、サツキの、動かない躰が在った。
耐え切れない光景に、思わず目を瞑る。
再び目を開けると、其処には不思議そうに、又は心配そうに私を覗き込む団員達が在った。
マリー「大丈夫?」
アオイ「大丈夫だ、問題ない…」
本当は、「一番良いの(薬か何か)を頼む」と言いたい所であった。
ふわもこ、もとい、マリーさん…
そう、あの「映像(ビジョン)」の中で…
信じる事の出来ない位、冷たく、暗い目をして居た。
セト「大丈夫っすか?まあ、良いなら良いんすけど…」
サツキ「大丈夫です。アオイがこうなるのは珍しくありませんから。
ほら、アオイ、自己紹介」
サツキに振られたので話すしか無いのだろう。
アオイ「私はアオイ、さっきも言ったな。酷い貧血持ちで低血圧な18歳、能力は『目に映す』。未来予知だ。」
余計な事を喋り過ぎた様に思う。
カノ「予想はしてたけど…やっぱり、能力持ちなんだね。10個だけなんてだーれも言ってないからねぇ…」
モモ「はい、そうですね…あの、そっちの…サツキさん?で合ってますよね?も、能力を持ってるんですか?」
サツキ「はい、そうですね。ボクは、サツキと云います。能力は、『目を移す』で…やってみた方が早いですね」
そう言うと、視界からサツキの姿が消えた。もう驚きはしないが。
団員「!?」
キド「俺と似た能力か!?」
サツキ「違いますよ〜。」
そう言って、扉を開けてサツキは這入って来た。
サツキ「改めて、『目を移す』、瞬間移動です!」
驚きに包まれ、パーカー達のパーカー達によるパーカー達の為の自己紹介は終わった。
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夜行* - んんんやばいキャラに合いすぎてますわ…(アッ彼奴です話してくれたやつです(わからない()間違ってたらごめんなさいノ;uωu) (2017年2月21日 17時) (レス) id: 391b6a4cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一夏 白 | 作成日時:2017年2月20日 17時