【カケ"フ°ロ】目を/に「うつす」話『サマータイムレコード』【二次/夢主】 (ページ13)

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11.「自分達の事」ページ13

サツキside

自己紹介…ですか。
ボクは覚えていないことだらけだから…やりづらいですね。

さて、どうしようなどと考えていると、アオイが「ちょっと話」みたいな視線を送って来ました。

これ幸いという感じで、一言
「すみません、少し外で話してきていいですか？」
と言い置いた後、団長さんの
ｷﾄﾞ「…？、まあ、良いぞ」
という承諾を貰い、部屋の外に出ます。

サツキ「何ですか？アオイ」

アオイ「…自己紹介、どうするか困ってただろ？」
おおう。バッチリ大正解、凄いよアオイちゃん。
じゃなくてですね。

サツキ「どうして分かったんですか？」
アオイ「私がそうだったから」
サツキ「ああ。そりゃまた、そんな確かな証拠もないですね」

しかし、では何故、ボクを呼んだんでしょう？

そもそもボク達は、「覚えている事は大差ない」と今までで確認済みです。
だからこそ、アオイは「私が困っていたから」等と言えたのであり、今更二人で顔を付き合わせても進展など見込めよう筈もないのですが…

アオイ「…ある奴…あの部屋にいた皆の中の一人だ」

あの部屋、でアオイはボク達が今さっきまでいた部屋を指差し、そして話を続けました。

アオイ「そいつの目をみたら、…
色々な事を、思い出せたよ」

それから、アオイはその「思い出した記憶」について話しました。

サツキ「…よく分かりました。でも、その、『ある奴』とか、『そいつ』とかって…誰なんですか？」

「あの話」を信じるならば…その人は、重要なのではないでしょうか？

アオイ「ああ…そう言うと思っていた。その、『そいつ』はな…

『ーーーーー』だ。」

サツキ「…まさか。だって本人が…」
アオイ「だが、二つ…あり得るのか？」
サツキ「確かに…でも、」

暫くは、二人で黙っておこう。
これは、確実ですね。