76話 ページ38
坂田目線
リビングにいたら、何か考えているコトちゃんがいた。
最近話してないからひさしぶりに2人で話したい。
そう思って声をかけると…色んな事を教えてくれた。
そして僕にキラキラした目を向けて…
A「ねぇ…その作業とかって僕も手伝える事ある?」
正直に言ってびっくりした。
そんなに話した事もないのに、俺が何かをしたわけでもないのに急に言われたからだ。
でもここで会話を終わらせたら…話すチャンスを失ってしまう。
坂田「うーん…手伝うことなぁ。MIXとかはまだ誰にも頼んでないんやけど…。コトちゃんも忙しいやろ?」
とチラッと彼女を見ながら言うと…彼女の目はさっきよりも輝いていた。
なんでだろう。彼女を見るたびにドキッと心が奪われる。
A「MIXしたい!でも…僕あんまりした事ないけど。さかたんのMIXしてもいいの?」
坂田「コトちゃんがしてくれるんなら大歓迎やで!コトちゃん歌も上手いし…。あっ、でも今度の時にちゃんとコラボしてな?」
と彼女に言った。
A「これでちょっとはお返しが出来る…。さっそく準備してくるね!」
と言って…足早にリビングを出て行った。
行動するのが早いなぁ…。
でもそんな所も可愛く思える。
坂田「どうしちゃったんやろ…俺。」
しばらくして…コトちゃんが帰ってきて僕を呼んだ。
呼ばれて、彼女の後ろをついていくと録音室についた。
坂田「別に今じゃなくてもええんやで?」
A「ううん。今じゃないと…さかたんにもちゃんと僕の歌聞いてもらいたいから。」
と真剣なまなざしで言った。
A「暇だし!あっ、さかたんが何の曲歌ってるのか聞くの忘れてた!!何歌うの〜?」
といつもと同じ様子できいてきた彼女の笑顔がまぶしくて…。
見惚れてしまった。
A「おーい。さかたん?」
目の前で手を振られて意識がかえる。
俺は慌てた様子で録音室に置いてあった紙を取って、彼女に見せた。
坂田「ああ…こ、これを歌ったんやで。」
A「ふむふむ…まあさかたんの音源を聞いてからがんばろっと!」
彼女はそう言って…録音していた俺の音源を聴き始めた。
真剣にきいている彼女の横顔はうつくしい。
どこまで俺は彼女に惚れてしまったのだろうか。
坂田「いつからなんやろな。」
コトちゃんんがいるのに…自問自答みたいにくりかえす。
まあ…気持ちが分かるのはもうちょっと先でもいい気がする。
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トーラン☆★(プロフ) - だっちさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年2月22日 22時) (レス) id: ef74c206a1 (このIDを非表示/違反報告)
だっち(プロフ) - ご無理のないように、作者さんのペースで更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (2020年2月21日 18時) (携帯から) (レス) id: 7167dc6512 (このIDを非表示/違反報告)
トーラン☆★(プロフ) - だっちさん» 全然大丈夫ですよ!指摘ありがとうございました!!そうだったんですね!楽しみにしてくれる方がいれば、私も頑張れて励みになります!ありがとうございます!出来るだけ更新を早くしますので、これからも楽しんでくれると嬉しいです!! (2020年2月21日 14時) (レス) id: 102dfb882a (このIDを非表示/違反報告)
だっち(プロフ) - トーラン☆★さん» いえ!!急な指摘失礼しました……m(__)mこの作品、かなり前から愛読させていただいています!!すごく面白くて、いつも更新楽しみにしてます!!これからもご無理のないように頑張ってください! (2020年2月20日 18時) (携帯から) (レス) id: 7167dc6512 (このIDを非表示/違反報告)
トーラン☆★(プロフ) - だっちさん» こちらにも書いてくださりありがとうございます。変えてきました! (2020年2月20日 14時) (レス) id: 52a3d3e933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トーラン☆★ | 作成日時:2019年9月13日 15時