歌い手の皆さんと一緒にシェアハウスに住むことになりました！2！！

61話 ページ23

A目線

まーしぃが帰ってきて…僕が顔色を悪くしてたらすぐに気づいてくれて、その理由を聞いてくれた。
多分すごく涙目だったと思う。
でも、泣いたらいけないと思って泣くのだけは我慢した。
その時…

ゴロロロ…ピシャッ

A「ひぃっ…。」

僕は情けない声を出して…うずくまってしまった。
え、今絶対近くに落ちたよね。
するとまーしぃも、一緒にかがんで僕の背中をトントンと優しくさすってくれた。

志麻「大丈夫…大丈夫やから。」

その声に泣きそうになる。
その時だった…

パチっ…

A「え！？」

急に目の前が暗くなった。
僕…目瞑ってないよね！？
状況がまだ飲み込めない僕に…まーしぃは優しく教えてくれた。

志麻「大丈夫…ただ停電しただけやから。」

その声だけが頼りだ。
すると急に…優しくさすっていた手が離れて、少しだけ足音が聞こえた。

A「まーしぃ！近くにいる！？」

志麻「おるよ。なんか照らせるもの取ってくるわ。」

A「え…ダメ！行かないで！！」

怖くなってとっさに叫んだ。
すると一回ピタッと足音が止まって、またこっちに足音が向かってきた。
そして上から…優しく包み込むようなまーしぃの声が聞こえた。

志麻「大丈夫…。俺はここにおるよ。」

そして本当に包み込んでハグをしてくれた。
僕はホッとした。
すると今度は急に…

パチっ…

とまた音が聞こえて…目の前が明るくなった。

志麻「お、電気がついたみたいやな。」

A「良かったぁ。」

今日は、まーしぃに助けてもらってばっかりだな。
本当にまーしぃがいて良かった。
居なかったら、今頃どうなっていた事か…。


A「まーしぃ本当にありがとう。」

とびきりの笑顔で言ってみた。
まーしぃは少しだけ頬を赤く染めて…

志麻「コトハの役に立てたんなら良かったわ。」

と笑顔で返してくれた。
その笑顔にまた一安心した。

志麻「よし、テレビでもつけて皆が帰ってくるまで…ゴロゴロするか。」

A「そうだね！」

テレビをつけると…。
ちょうど天気予報をしていた。
丁度良かった。この雨がいつ止むのか見たかったんだよね。

『今日は、この後雷はおさまってきますが…明日の明け方まで雨は止むことがなさそうです。』

え…マジか。
最近天気予報当たってるからな…。

志麻「あの…コトハさん。」

まーしぃに呼ばれたので、彼の方を見ると…

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