本能寺チーム ページ10
side実優
あのあと、能力の使いすぎで私は意識を失ったらしい。
幸助が死んだことによるショックで能力そのものを忘れていた。
10分くらいで目が覚めたけど、修哉の背中の上にいたのはびっくりした。
実際今もいる。
一度は断ったけど、まともに立つことすらままならず、お言葉に甘えさせてもらった。
普通に考えれば伸太郎だと思うけど、体力の関係で修哉になったらしい。
幸助がいたらなって、思ってしまった。
修哉曰く、軽いから大丈夫らしいけど。
「あれ、まだこんなところにいたの?」
後ろから声がした。
振り返ると、スタート地点に響也たちがいた。
モモ「ちょっと足止め食らっちゃって……響也くんたちはなんで?」
ヒビ「いや、実はさ……」
∴*∴*∴*∴*∴*∴*∴*∴*∴
シン「あー、それでひとり少ないのか」
ヒビ「うん。そっちは?」
カノ「斯々然々でさ」
ヒヨ「そんなのあるのね……」
なんで10マスぐらい離れて会話してんの。
いや、響也たちも近付いてきてるけどさ。
ヒビ「んで、なんでおばさんはおんぶされてるの?」
モモ「だからおばさんじゃな……ん? おんぶ?」
実優「あ、私?」
ヒビ「うん、おばさん」
あぁ……おばさんね。
実優「誰がお前みたいなクソガキに教えるかよ」
ヒビ「え」
実優「だいたいさぁ、それが人にものを聞く態度なの? 目上の人との話し方も教わらなかった? それとも今の小学生はそれが普通なの? あんたがバカなだけでしょ?」
シン「実優ちょっと黙れ。教えたくないのはわかったから」
わかったならいいや。
ヒビ「そんなに元気なら降りればいいじゃん」
実優「うちのチームは心配性が多いから」
カノ「いや、実際立てなかったよね」
そうなんだよね。
元気なのは元気なんだけど、全く足に力が入らない。
ヒビ「……なんか、ごめん」
実優「別に」
ヒヨ「実優さんって、案外ツンデレですよね」
実優「……は?」
ヒヨ「ツンツンツンデレくらい」
デレがとても少ない……。
実優「どこが?」
ヒヨ「いや……どこかが」
どこかって……。
ヒヨ「自覚ありますよね?」
実優「……なくはない」
こいついつか論破したい。
絶対する。
やっぱ嫌い。
シン「もういいか? オレたちも進みたいんだが」
実優「早く進もう」
シン「……おう」
小学生うざい。
……けど、少し和んだのは事実だったりする。
実優「……ありがとう」
たぶん、みんなには聞こえてないと思う。
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浅葱(プロフ) - スイ(さぶ)さん» 好きだなんて恐れ多い、、ありがとうございます(*´∇`*)美空よりですか!実優よりの方が多いんですよね。もっともっと美空にも活躍してもらわなきゃですね! (2018年3月1日 20時) (レス) id: a8ce9eb597 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます。頑張りますo(`^´*) (2018年3月1日 20時) (レス) id: a8ce9eb597 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(さぶ)(プロフ) - お久しぶりに失礼します!このシリーズホント好きです、、 私は美空ちゃんよりです、微妙に掴めないのが好きです(^-^;) これからも応援してます! (2018年3月1日 14時) (レス) id: 77c9f3f671 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 更新したんですね!嬉しいです!この話大好きです!!更新頑張って下さい。私も美優ちゃん好みです! (2018年2月26日 15時) (レス) id: d1a23f371c (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 鈴錬さん» ありがとうございます!たぶんこれからはめっちゃ更新します!(たぶん…) (2018年2月25日 22時) (レス) id: edb390ca31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年9月15日 22時