【カゲプロ】あっくんとしーちゃん【シンタロー】

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sideシンタロー

しーちゃんと知り合って早15日。
チャットでかなりやり取りをするようになった。

白パーカー『あっくんはさ、散歩とかしないの？』
赤ジャージ『別に』

するわけねーよ。

白パーカー『え、あっくんもしかして引きこもり!?』

そうだよ。悪いかよ。

赤ジャージ『文句あんのか？』
白パーカー『もったいない！ 外でようよ！ めちゃくちゃ楽しいよ‼』
赤ジャージ『嫌だ面倒くさい』

と、送信した直後。

エネ「ご主人、それじゃあダメですよ！ こう返信するんです！」

赤ジャージ『まぁ、ちょっと楽しそうではあるけど』

シン「は!?」

待て待て待て待て待て。
こいつは何をしてるんだ。

白パーカー『お？ 今楽しそうって言ったね？ よし、じゃあ行ってみよう！』

え、行くの!?
何でだよ‼
エネふざけんな！

………でもたまには外に出るのも悪くないかもな。

赤ジャージ『でもオレ、別に行くとこねぇし』

エネ「ご主人、行く気あるんですね」
シン「うるせぇ」

たまには良いと思っただけだ。

白パーカー『じゃあ、私が良いとこ教えてあげる。一緒に行こうよ』
赤ジャージ『一緒に？』

一緒に、ってことは、会うのか？
実際に。

白パーカー『東京近辺に住んでる？』
赤ジャージ『千葉県。しーちゃんは？』
白パーカー『あっくんにしーちゃんって呼ばれたの初めてかも。私は東京』
赤ジャージ『会うのかよ』
白パーカー『うん』

マジかよ。
ネットで知り合った人と会うなって教わらなかったのかよ。

赤ジャージ『もしかしたらオレがジジイかもしれないんだぞ』
白パーカー『あっくんが嘘ついてないのわかってるし』

何でわかるんだよ。

白パーカー『大丈夫だよ。とりあえず明日、午後１時に東京駅ね』
赤ジャージ『わかった』

エネ「行くんですか」
シン「ああ、まあ」

どうせ来ないだろ。
けどまあ、行ってみて損はないだろう。

エネ「もしかして、楽しみですか？」
シン「……じゃっかん、な」

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