恋い焦がれ5 ページ6
ここは、カゲロウデイズ。
すぐにわかった。
カゲロウデイズに入った影響なのか、今までのループの記憶をすぐに思い出した。
死んだわけじゃない...と思う。
でも、カゲロウデイズに来たおかげで、私が恋に落ちた人を思い出せた。
目が冴える蛇。今、私の体を乗っ取って、メカクシ団にいる恋月Aとして
振る舞っている。
私の体を選んでくれたことや、私の演技をしてくれていることに
喜びを覚える。
本当の私はいないけど、ここにあるテレビのお陰で向こう側の世界をみて
いられるのだ。
目が冴える蛇のことをずっと、眺めていられるのだ。
もし、彼が私の王子様じゃなくても、私が彼の王子様になるのだ。
...
ここは暗い。あたり一面真っ暗だ。
一応、テレビがあるということは、地面という概念はあるということだが
一回転して、周りを見てみても全てが暗闇で本当に何にも見えない。
彼はここに一人でいたのだろうか。
一人だと孤独を感じるだろう。とても寂しかっただろう。
でも、もし彼が私を望んでいなかったとしても
私が望んでいるのだから...、フフフっ絶対に堕としてやるわ。
しばらくすると、目が冴える蛇がこちら側に帰ってきた。
怖がり、絶望するふりをしながら横になって泣く振りをする。
あくまで振りなのだ。
手には、どこに合ったのかはわからない手錠と目隠し用の布。
...監 禁セットかなにかかな?
足音がどんどん近づいてくる、どうやら寝ていると勘違いしているのか
私の毛先を触ってくる。
快感。彼がする一挙一動を目を離さずに見ていたいが
まぁ、我慢する。
彼に手錠を掛ける用意と能力を使う用意をした。
...効くよね?能力。
彼が更に近づく音がするので、チャンスだと思い
手をつかんで手錠をつける。
冴「は?」
冴える蛇は、この一瞬で何が起きたか理解していないような顔をしている。
案外、かわいい。
クロハは、数秒間ポケ〜として、すぐに状況を理解できたのか
手錠を外そうとしている。
冴「なぜだ!はずれないッ」
冴える蛇は、試行錯誤を繰り返し手錠を外そうとするが、外せない。
コノハのような怪力だったら、一発のはずなのに...おかしい。
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作者名:空飛ぶウニ | 作成日時:2024年2月7日 17時