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恋い焦がれ1 ページ2

小さい頃からずっと、恋い焦がれてきた。


母が普通の恋愛をしたことがなかったからなのか、
もしくは、小さい頃に読んだ童話に影響されてしまったのか...。


素敵な王子様がお姫様のことを迎えに来てくれる。
そんな妄想を毎日していた。


でも、王子様は一回も来てくれなかった。


いや、違う。王子様は、私のことを捨てていった。


元彼氏の彼が、私のことを振ったのだ。



理想的な出会いだった。理想的な告白だった。



でも。振られてから一気に希望がなくなってしまった。




ここは、絵に描いたような世界じゃない。

誰かがつくった物語じゃない。




私はいつも受けだった。周りの人に気を使って
私はいつも我慢していた。



そのせいかもしれない。私が元彼に振られた理由。

いつもの私が暴走して、我慢できなくなったのかもしれない。



だって、王子様はお姫様のことを受け入れてくれるから...。
だから、私のことを受け入れてくれるって...。当たり前のように思ってた。



でもね。いまでは、良かったって思ってる。




始めてだった。自分から人のことが好きになったのは。

コノハに似た顔つきをしているが、全く違う

全身を黒で包んだ彼は、不気味なほどの笑みを浮かべ
私のことを殺した。


あぁ、死にたくないな。
彼のことを忘れたくない。



ずっと、ずっと、胸のうちにしまっておきたいんだ。



意識が朦朧としてきた。





今回(・・)は、これで終わりか...。

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作者名:空飛ぶウニ | 作成日時:2024年2月7日 17時

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