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大好きな君2 ページ7

久しぶりだった。外に出たのは

珍しく、Aが外出しようと誘ってくれたので
いつもの服ではなく、ちゃんとした服を着てみた。


この服を着るのも久しぶりだ。



しばらく待っていると、Aが部屋に顔を覗かせて
『準備できてそう』と言って、俺の腕を引っ張った。


多分、玄関へ向かっているのだろう。

途中、リビングを通りかかった。

Aの目には、まだ全員生きているのだろうか...。



ちゃんと火葬して、ちゃんとお墓をつくってあげたのに...


それでもまだ、全員の死を認めたくないんだね。



試しに聞いてみることにした。



「...メカクシ団の奴らは?」って



すると、Aはすこし顔を歪ませ
不満に思っているかのように声を漏らす。

けど、ちゃんと答えてくれた。



話を聞くと、シンタロー達は学校へ行っているらしい。
モモもヒビヤとヒヨリ達と公園へ


...すこし懐かしい気持ちに浸る

でも、もしかしたらそれはAの妄想なのかもしれない。
こうあってほしい。こうして日々を過ごしてほしい。
そんな思いが詰まっているのかもしれない。


家を出ると、久しぶりの外に少し立ちくらみがした。


Aは俺の異変にすぐに気づいて


『やっぱり、やめる?』と聞いてくれたが



「大丈夫。」



と答えといた。


しばらく歩くと世界は随分と変わっていて
Aiがあちらこちらに飛んでいた。


...こんなに進化したんだ。



この景色も、Aには、いつもの風景に見えているのかな


この景色を、昔とは随分変わったねって一緒に話したかったな。

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作者名:空飛ぶウニ | 作成日時:2023年11月16日 20時

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