BADEND ページ14
Aの蛇を抜いた。
もう、Aは生き返らない。
俺も...もうすぐ消えるだろう。
なんせ、コイツの願いは、死ぬまで一緒に居てほしい。なんて馬鹿げた願いだったのだから...。
けれど、長く生きすぎたせいで...コイツのせいでもう一つの人格ができちまったせいで...すこし、死ぬのも悪くないなって思ってる。
あの世でまた、会いたいなって...思ってしまう自分がいる。
俺も、随分と甘くなっちまったもんだな。
数時間前の自分だと想像できない悪人面に戻っているだろう。
いつの間にか、軟 禁状態なのに許しちゃう性格になっていた自分が恐ろしい気分だ
まぁ、それだけコイツに夢中だったのかもな。
コイツのお陰で俺の性格は戻った。
蛇がいなくなると、首が切断された姿で出てきた。
なかなか、きれいな状態で切ったんだな。
更に、治そうとしていたからか内臓がぐちゃぐちゃになっている。
ククッ
久しぶりに見た血に、笑みがこぼれた。
今まで見た中でも一番きれいな血だ。
顔を持ち上げ、キスをした。
やっぱり、好きだと実感した。
Aの顔に白布を被せてやると、次第に体も重くなってきた。
きっと、そろそろだろうな。
主は、もういない。
きっと、この世から消滅してしまうのだろう。
だが、それでもいい。こんな、残酷な世界で生きるのは...もう勘弁だ
俺は、銃を自分のこめかみに当て、撃った。
これで、Aの元に逝けるだろう...。
俺は、人生最後の笑みを浮かべ、この世から存在を消した...。
end...。
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作者名:空飛ぶウニ | 作成日時:2023年11月16日 20時