大好きな君4 ページ12
Aを心配しながら過ごして、数ヶ月。
今日は、一緒に寝てくれないらしい。用事があるからとか言って...
俺は、少しさみしく思いながら
いつもより、スペースが大きいベッドで眠りに落ちた。
＊＊＊ ＊＊＊
朝、いつもなら温もりを感じるはずのベッドにAが居ないことを
寂しく思い、許可なくリビングへと降りた。
リビングについた。少しだけ怒られるかもしれないっていう
怖さと寂しさがあり、寂しさが勝ってしまったため
俺は、リビングのドアを開けた。
「...えっ？」
リビングには、ところどころに血がついていた。
Aも倒れている。ねぇ、なんで死のうとしてるの？
Aをみると、包丁で隅々まできった後と
Aの能力が必死に治そうとしているところが見えた。
お陰で体のほとんどが蛇に包まれている。
能力が限界まで発動しているせいなのか意識を失っているようだ。
コレを、昨日の夜から続けていたのか？
.........ねぇ、死 のうとしてたの？ねぇ、ねぇ...ねぇ！！
死 ぬまで一緒にいてって、言ったのはAだよね？
俺とずっと一緒に居てくれるって...言ってくれてたよね？
何、一人で逝こうとしてるの？
ねぇ、ずっと...気づかないフリをしてた。
俺は、やられる側で...君はやる側...。
性にはあわないけど、幸せだったから受け入れた。
なぁ、飽きたのか？俺に、僕に
...また、捨てられるのか？...。
捨てないでくれ。もう、一人はいやなんだ。...
捨てるんだったら、...捨てられるんだったら...
ずっとふたりで居たいって思ったけど、やっぱりいい。街なんて...一緒にあるきたくない。
捨てられるんだったら...こちらが先に捨てるまでだ。
...
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作者名：空飛ぶウニ | 作成日時：2023年11月16日 20時
