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「次の方どうぞー!」
キャストの方の明るい声に誘導され、ジェットコースターに乗る。
ちなみに席順は、「ジェットコースター大好き!」と調子に乗って一番後ろを選んだ私のとなりに、「Aの怖がるところが見たいから」と言う理由でカノ。
その前は、ひきつった笑顔のキドと、ワクワクした様子のモモちゃん。
更に前に、死にそうなシンタローを意地悪な笑顔で眺めるエネちゃん。
その前には、目を輝かせる、ヒビヤとコノハ。
一番前に、ほんわかした雰囲気をかもし出しているマリーちゃんとセト。
……シンタローの隣を誰もが拒否したのは何故だろうか。
そして、ジェットコースターが動き出した。
「う、うわああああぁ!動いたあ!」
不気味な悲鳴をあげるシンタロー。それを聞いて、カノが堪らず吹き出す。
「あ、Aちゃん、本当に怖くないんだね〜」
ほら言っただろ!と言いたくなるのを本気で抑える。……ちょっと遊ぼうか。
「怖いよ?」
「えっ…Aちゃんって__」
「…怖いよ?
シンタローの悲鳴がね。」
「シ、シンタロー君ッ…!ざまあっ……!」
カノ、めっちゃ笑ってます!……うん、面白い!やっぱ__
ジェットコースターが急降下。
「ひうああぁっ!」
油断しまくっていたせいで、よくわからない悲鳴をあげてしまった。
しかし、私がジェットコースター好きであることに変わりはない!
その後、私は思いきりジェットコースターをENJOYしましたとさ!
テンション上がりすぎてカノに笑われたが、まあ気にしないでおこう。
ついでに言うと、シンタローがちょっと気持ち悪そうだったのも、気にしないでおこう。
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作者名:夜桜
作成日時:2017年9月24日 0時