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story.19 ページ20

「次の方どうぞー!」
 キャストの方の明るい声に誘導され、ジェットコースターに乗る。
 ちなみに席順は、「ジェットコースター大好き!」と調子に乗って一番後ろを選んだ私のとなりに、「Aの怖がるところが見たいから」と言う理由でカノ。
 その前は、ひきつった笑顔のキドと、ワクワクした様子のモモちゃん。
 更に前に、死にそうなシンタローを意地悪な笑顔で眺めるエネちゃん。
 その前には、目を輝かせる、ヒビヤとコノハ。
 一番前に、ほんわかした雰囲気をかもし出しているマリーちゃんとセト。

 ……シンタローの隣を誰もが拒否したのは何故だろうか。

 そして、ジェットコースターが動き出した。
 「う、うわああああぁ!動いたあ!」
 不気味な悲鳴をあげるシンタロー。それを聞いて、カノが堪らず吹き出す。

 「あ、Aちゃん、本当に怖くないんだね〜」
 ほら言っただろ!と言いたくなるのを本気で抑える。……ちょっと遊ぼうか。
 「怖いよ?」
 「えっ…Aちゃんって__」
 「…怖いよ?


  シンタローの悲鳴がね。」
 「シ、シンタロー君ッ…!ざまあっ……!」
 カノ、めっちゃ笑ってます!……うん、面白い!やっぱ__

 ジェットコースターが急降下。
 「ひうああぁっ!」
 油断しまくっていたせいで、よくわからない悲鳴をあげてしまった。
 しかし、私がジェットコースター好きであることに変わりはない!


 その後、私は思いきりジェットコースターをENJOYしましたとさ!


 テンション上がりすぎてカノに笑われたが、まあ気にしないでおこう。


 ついでに言うと、シンタローがちょっと気持ち悪そうだったのも、気にしないでおこう。

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作者名:夜桜
作成日時:2017年9月24日 0時

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