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あまり期待していなかったけど。
クレープをおいしいと思ったのは初めてだ。
マリーはいちごとチョコとバニラクリーム入り。モモちゃんは何かお餅のようなものと茶色のしゅわしゅわしたものが入った、へんなもの。
わたしはラ･フランスの果肉とチーズクリーム。
で、キドが珍しく迷っていた。
「少し変わったものも食べてみたいな……いや、キサラギのとは違うやつで。 というか何だあれは」
とキドが言ったら質問は華麗にスルーされ、お店の人が勧めたのが、杏ジャムと塩キャラメルのクレープだった。
「それは……すごく甘そうだし、ちょっと……」
と断るキドに、ワゴンとお揃いのオレンジのハートが飛び交っているユニフォームのお姉さんは押しが強く、
「手作りジャムだから、甘さ控えめなのよ。これ、試食してみて」
と、一口サイズに切ったクレープを差し出した。
それを食べたキドは、ん、と驚いた顔をする。
「む……うまい」
「でしょう？」
お店の人は満足そうだった。羨ましくなったわたしは、いやしいけどキドから一口貰おうという魂胆だった。
なのに、公園のベンチに座って、マリーが水筒に入れて持ってきてくれた紅茶を飲みながら、四人ともあっという間に平らげてしまったのだ。
キドにもらうことも忘れて。
「モモちゃん、これ本当にビッグニュースだったよ。 わたし、このクレープを食べてなかったらずっとクレープ嫌いだったかも」
そう言うと、モモちゃんに気の毒そうな顔をされた。
「Aちゃん、クレープが嫌いなんて、人生においてかなり大損してるよ。あのクレープ屋さんがこの公園に来るのは今日で３回目だけど、毎週買っちゃう人もいるんだよ！ やみつきになるからね。
それにしても惜しいことしたなぁ、団長さんの杏ジャムのクレープ、一口もらいたかったです」
「モモちゃんも同じこと考えてたんだ」
「だって団長さん、すっごく幸せそうな顔して食べてたじゃないですか！ 団長さんもあんな顔するんですねぇ〜」
「な……失礼な！！」
キドはぶつ真似をしながらも、
「まぁ、でも……そうだな。 うまかった」
と言ったので、いやしんぼのわたしとモモちゃんはますます悔やんだ。
「で、でも、また来週来るんだよね？ 来週に楽しみができたと思うなぁ……」
マリーがそう言うと、すぐにモモちゃんは「果報は寝て待つ！」と叫び、機嫌がなおった。
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操 - また付け足し。まどマギ知っていて嬉しかったです (2014年11月1日 8時) (
レス) id: 25a230a0da (このIDを非表示/違反報告)
操 - いえ、面白いので。私人に嫌な言い方するときがあるんです。すみません (2014年11月1日 8時) (レス) id: 25a230a0da (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - 操さん» 返信遅れてすみません！ たぶん目覚めのシーンとかですよね。 アニメの第十話、確かに意識したので……不快にさせたようならすみません。 似ていないところもたくさんある……はずなのでこれからもよろしくお願いします！コメントありがとうございます！ (2014年10月31日 23時) (レス) id: 4032ac221f (このIDを非表示/違反報告)
操 - 付け足し。余計な事言ってすみません (2014年10月30日 19時) (レス) id: 25a230a0da (このIDを非表示/違反報告)
操 - 失礼します。まどマギの小説に似てる (2014年10月30日 19時) (レス) id: 25a230a0da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼方 x他1人 | 作者ホームページ：http://s.ameblo.jp/mimio-oshiman/
作成日時：2014年10月6日 13時
