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「───こいつが愛しいなら、化け物の力を使え」

「セッ……セト……!!」

あぁ、またここに辿りついてしまった。

「この物語は、フィクションなんかじゃあない。
だからこそ、君たちのそんな『悲劇』は
あくびが出るほど馬鹿馬鹿しい」

……例えば大人が子供に対して「幼稚だ」と感じる瞬間があるように、
時として、人は上からものを眺めることがある。

子供にとっては壮大で壮絶なできことでも、大人にとってみれば取るに足らない下らないこと。

ただ、そんな大人にも上から見下す存在が、いたとして。

人の命を、心を、出会いを、思い出を、死を

全てを、まるで本の中の出来事のように「馬鹿馬鹿しい」と見下す、
そんな存在が、もし誰かの日常を、暇つぶしのように動かし始めたら。

「……みんなのいない、こんな世界……」

悲鳴をあげだす心の、壊れる音を聞きながら。

ただ、わたしはもう動かない身体の中で、何かを叫んでいた。

「……もう、興味もないよ」

溢れ出すどす黒い光の奔流に目を眩ませながら、わたしはやっと“やらなければならないこと”を思い出していた。

この夏を、終わらない夏を終わらせるために───わたしがやるべきだったこと。

「…………っ」

……でも、もう間に合わない。

弾けとんだ少女の長い白髪が、私の思考までも眩しい白色に染め上げていく。





───ねぇ、また始まる世界で、またあなたに出会えたら。

今度こそいっしょに、明日を見に行こう?

忘れてしまった結末も、大人ぶった作戦も、

もう、今日で最後にしよう。


繰り返さなくたっていい、次はわたしが、全てを止めてみせるから。

───例え、わたしが消えてしまうとしても。

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- また付け足し。まどマギ知っていて嬉しかったです (2014年11月1日 8時) (レス) id: 25a230a0da (このIDを非表示/違反報告)
- いえ、面白いので。私人に嫌な言い方するときがあるんです。すみません (2014年11月1日 8時) (レス) id: 25a230a0da (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - 操さん» 返信遅れてすみません! たぶん目覚めのシーンとかですよね。 アニメの第十話、確かに意識したので……不快にさせたようならすみません。 似ていないところもたくさんある……はずなのでこれからもよろしくお願いします!コメントありがとうございます! (2014年10月31日 23時) (レス) id: 4032ac221f (このIDを非表示/違反報告)
- 付け足し。余計な事言ってすみません (2014年10月30日 19時) (レス) id: 25a230a0da (このIDを非表示/違反報告)
- 失礼します。まどマギの小説に似てる (2014年10月30日 19時) (レス) id: 25a230a0da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼方 x他1人 | 作者ホームページ:http://s.ameblo.jp/mimio-oshiman/  
作成日時:2014年10月6日 13時

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