赤と黒のマフィアは今日も Part2 (ページ2)

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19話ページ2

シュパディーside

ハックシュン！！

───レッドムーン支部廊下────

唐突にくしゃみが出たな…誰がが俺の噂でもしてるのか？
悪い噂流されてないといいなぁ〜…
くしゃみした勢いで、書類をぶちまけちゃったじゃないか

??「シュパディー様…大丈夫ですか？」

ｼｭﾊﾟ「あぁ、大丈夫。問題ないよ。どうもありがとう」

??「体調が優れないのならすぐにでもお休みになってくださいね？」

此方に駆け寄って来て書類を集めるのを手伝ってくれたのは、丸メガネにボブヘアーのお嬢さん。
ちなみにこの組織の医療部隊の子。拾って来たのはボスだ。名前はマリー。

ｼｭﾊﾟ「心配には及ばないさマリー。それに、ここまでやって寝込むなんてことは出来ないしね。ここからが踏ん張り所なんだから」

ﾏﾘｰ「いつも貴方はそう言って無理をします。痛みがわからない分、限界を迎えていることにも気づき難いのですから、本当に気をつけてください。こういう時に倒れられては私達が困るのですから」

ｼｭﾊﾟ「勿論分かっているよ。あぁ、後で通達を出そうと思ってたんだけど、君を含め非戦闘員達は明日にでも荷物を纏めて、本部に戻ってくれないかな？何時シャドーグリッジが攻めてくるか分からないからね」

彼女は相変わらずの心配性だ。こうして合う度に怪我はないか、休んでいるかの確認をしてくる。そして、しっかりと休むように釘を刺す。
まるで母親を見ているようだ。
しかし、彼女は全く戦闘が出来ない。治療の腕は確かなのだけど、そんな中で奴らが攻めてきたらきっと真っ先にやられてしまう。勿論、他の非戦闘員達も同様だ。

ﾏﾘｰ「シュパディー様…分かりました。医療部隊の皆には伝えておきます。私を含め腕の良い医療者を残して置けば大丈夫でしょう」

ｼｭﾊﾟ「ん？何を言ってるんだい？ここに残るのは戦闘部隊だけだ。情報隊、医療部隊、事務関係、皆ここから出てもらう。1人も残ることは許さないよ」

ﾏﾘｰ「はい…？シュパディー様…それでは、怪我人が出たら治療する者や、敵の動きを察知し此方の動きを決めることも出来なくなります」

ｼｭﾊﾟ「マリー、俺を誰だと思ってるんだい？俺はレッドムーンの𝐍𝐨.𝟐 あの紅月の右腕だよ」

別に戦闘部隊だから、みんなが皆、戦闘しか出来ない訳じゃないし、俺だって医療の知識もある。
別に少し効率は下がるかもしれないけど致命的な穴にはならない。

俺なら大丈夫さ───

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