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ある道化師 ページ1
暗い世界。
店も閉まり、辺りの静まり返った夜の街。
そんな中を、僕は歩いていた。
？「夜は静かだなー」
くるりと1回転してみる。
僕の黒いパーカーがふわりとゆれた。
心地よい風が、金色の髪を撫でる。
？「…だぁーれもいないや。まぁ、夜だから仕方ないっちゃ仕方ないけど」
誰もいない。
それは僕が1人、取り残されてしまったかのようで。
この世界には、もう僕しかいなくなってるんじゃないかって。
そんな不安に駆られる。
？「……っ」
僕はその不安から逃げようと、夜の街を走り出す。
怖い。
それしか感じなかった。
とにかくがむしゃらに走り…帰る場所へと急ぐ。
刹那。
どんっ
？「うわっ！」
何かにぶつかり、尻もちをつく。
？「あ！ごめんごめん、大丈夫かな？」
続く
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作者名：時生時雨 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ib_garry_love/
作成日時：2014年11月26日 20時
