第四話☆ ページ6
綺麗だ、とは言ったものの。
「(会話...無いよなぁ...。この人が何を好きで何が嫌いかもわからないし)」
「あら、あなたが転校生?」
「えっ!?...あ、はい!愛音Aといいます!」
「まぁ!Aちゃんね!可愛い子が転校して来たわね♪」
可愛い子って
可愛い子とか
男にしか間違えられなかった私が!!
可愛い子って、冗談だろ
「あ、紹介が遅れたけどアタシは鳴上嵐。よろしくね♪」
「あ...はい。」
「さっき遅刻しちゃってね、紹介の時に居なかったのよ」
「そういう時って大変ですよね」
今思った。
この人...オカマか。
だからオカンオーラみたいなのがしたのか、納得。
《キーンコーンカーンコーン...♪》
あ、チャイム鳴った。
「もう友達出来たみたいやな!」
「そうだね、この絆が簡単に切れなければいいのだけれど。」
ごめんなさい、鳴上さん。
自分の素を見たら貴方は引くよ。
ーーー
「授業終わったー!」
「お疲れさん、授業どうやった?」
「普通かな。早く帰りてぇ。」
「あ、もしな?時間があったら部活動見学とかせえへん?」
部活動見学か...。
ここは部活動にも力を入れているのか。
じゃあ帰宅部は居ないってこと?
めんどくさいから帰宅部とか作っちゃうかw
なんてくだらないことを考えていればいつ来たのかわからない双子が私の目の前に居た。
影片くんは「手芸部いつでもおいでな」って言って去っていった。
「ねぇ!A軽音部入らない!?」
「楽しいから今日部活動見学に来てよ!」
「生憎楽器には興味はねぇ。」
「やれば興味湧くって!」
「んな事言われても無理だよ、てか二人共軽音部入ってたんだな。驚きだよ」
「むー!兄貴!無理矢理でも連れてっちゃお!」
「は!?やめろ!!本当に興味無いんだってば!!」
あぁ、これは諦めた方がいいそうだ。
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作者名:華音恋華 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年3月26日 19時