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もうだめだ。怖い。やめて。諦めた時、ぐいっと引き寄せられた。それは、決して力強くない。優しい、安心させるような感じで、一気に安堵の涙が出てくる。
｢だれだ。お前｣
おじさんが声を荒らげつつ聞く。
｢無理だよ。1対4じゃ勝てないだろ｣
この声、そらるさんだ。
｢Aちゃんから離れてもろうてもいい？｣
luzさんまで。助けに来てくれたんだ。嬉しい。
｢あれ、まふどんピンチやった？俺、ベストタイミングやった？｣
｢る、luzくん｣
まふまふさんも何も知らされてないみたいでびっくりしてる。
｢もー、女の子乱暴したらあかんやろ。｣
そらるさんがおじさんを倒してる間に、泣いてぼろぼろになってる私を立ち上がらせてくれる。
｢てめぇ、何しに来た｣
そう言えば、なんで来たんだろ。まふまふさんに任せるって言ってた気が。
｢これを渡しに来た。って、あれ、どこ？｣
luzさんはカバンを漁るけど何も入ってない。この人はほんとに…。
｢これ。家に忘れてたぞ。もう二度とAに近づくなって書類。破ればきつーいお仕置が待ってるから｣
そらるさんが出したのは、契約内容みたいなのが書いた書類。聞いたこと無かったし、多分ハッタリ。
でも、おじさんもおばさんもオークション会場に逆らうつもりは無いだろうから、結構効いている。
｢それ、本物ですか？私たちはそんなこと聞かされてないですげとねぇ。｣
｢嘘だと思うんだったら手出してみろよ。まぁ、オークションの方が動かなくても歌い手全員で相手してやるよ。｣
｢全員って、そんな事ほんとにできるのかよ｣
｢できるよ｣
かなりの金持ちで権力も持ってるおじさんに啖呵切るそらるさんの言葉と共に、バタバタバタと玄関から音がする。
｢間に合ったのか？｣
｢絶賛衝突中って感じちゃう？｣
｢Aちゃん！怖かったよなぁ。｣
｢手助けに来たで｣
浦島坂田船の4人。みんな来てくれたんだ。
｢試しにやってみる？｣
｢分かった。諦めるよ。｣
流石に圧に押されたのか、渋々手を切ることに決めたらしい。これでオークション会場の人とも手続きできる。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2023年3月19日 13時) (
レス) @page22 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
しののん(プロフ) - るるるさん» ありがとうございます！ネタはたくさん書きだめてるので、これからもるるるさんが楽しんでくれるような小説を書けるよう頑張ります！！ゆったり待ってくれると嬉しいです。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: de559ebab9 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - 完結おめでとうございます！自作も楽しみにしてます！！ (2021年4月19日 3時) (レス) id: b6f1a1f662 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - sktさんだったんですね！！そっちのオチも読んでみたかったです！勿論です！これからも応援します！お気に入り作者追加失礼します！！ (2021年4月18日 18時) (レス) id: a2041f9d5c (このIDを非表示/違反報告)
しののん(プロフ) - ルカさん» ありがとうございます！そんな嬉しいこと言われるなんて、投稿した甲斐がありました！！オチですが、sktさんにしようと思っていました。単に私の推しなのとAtRは家族の括りにしたかったという理由からです。この先も、私の書く小説を楽しんでくれたら幸いです。 (2021年4月18日 16時) (レス) id: 901dae191b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しののん | 作成日時：2021年3月25日 1時
