落としたノートは知っている

第15話 ページ15

嫌な予感的中、、、

「ノート、読んだの？」

恐る恐る聞いてみると、無表情でこくこく頷く花君。

『ノートの中身見ないと、なんていう名前かもわかんないし、届けることも出来ないじゃん。第一、そんなに大事ならなんで落としたの。』

う、ごもっともです、、


で、でも！仲間に入れるとかって言うのは別じゃない！遊びじゃないんだよ！

『本当は、誰のか確認するためだけに中身みたんだけど、読んでみるとすごい面白かったんだよね。あのムカつくマスク野郎もいたけど、メンバーも全国的に有名な天才ばっか。そんで思ったの、うわぁー楽しそーって。』

あのノートには、メンバーの個人情報もたくさん乗っていたから、多分そこから私のの名前が分かったり、翼の名前が分かってたりしてたんだ。

「で、でも、これは遊びじゃないの！みんな本気でやってるんだよ。それに、探偵チームKZに入るにはほかのメンバーが持っていないような特技とか、調査に役立つようなことができないとダメなの！入団決めるのだって多数決だし、とりあえず、私一人だけじゃ決められない。それに！チームの輪を乱すような人は絶対だめ！」


そう私が言い切ると、花君は何やら考えて、その赤黒い目を私の目線に合わせた。

『へぇ〜。そうなんだ。それって、なんか役に立てることがあって、適当に周りに合わせてれば問題ないんでしょ？』

まぁ、そうかも、？


『ふーん。じゃあ俺は問題ないね。』

何故に！？

『それで、俺のこと立花さんから紹介してよ。ね？』

うむむむむ、


なかなか煮え切らない私に、少し口角を上げた花君。

『じゃぁ、これはいらないってことで。』

待って待って待って！

ノートをカバンにしまおうとした花君から、慌てて取り返そうとする。

が、



ヒョイ

むきいいいいいい！！！！！

『で、どうすんの？』

私はその時、悪魔の微笑みを見た気がする、、

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