一匹目。 ページ2
Noside
それは、突然だった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
平和だった村に、突然の悲鳴が響き渡った。
?「!?一体何!?」
村人たちは、一斉に声の方へ駆けた。
皆が、その悲鳴の所へ駆けつけてきた。
村人の中の一人、コアが口を開いた。
コア「どうしたの!?何かあった!?」
悲鳴を発した本人、キュールがコアを涙目で見る。
キュール「っ、ま、マフユの、弟・・・が・・・!」
自分の弟と聞いた村長、マフユが「何だって!?」と叫び、弟の家の中に入っていく。
暫くして、「うわぁぁぁぁ!!」と声がした。
それを聞いたコアは中に即座に入った。
・・
コアは暗い部屋に電気をともし、それを目の当たりにする。
マフユの、弟の、殺された姿を。
コア「!?!?っ、こ、これは・・・」
マフユ「ねぇ!起きてよ!嘘なんでしょ!?
お願い!お願いだからっ・・・!」
マフユは必死に体を揺さぶるが、反応はない。
コア「・・・っ、マフユ、・・・もう・・・」
マフユ「そ、んな・・・っ!」
−・・・−
「・・・で、そいつ、死んでたのかよ・・・」
マフユ「・・・」(コクリ)
マフユに確認をとった男、サターはため息をついた。
サター「・・・この村もかな・・・」
キュール「この村も・・・って、何?」
キュールはサターの顔を覗きこんできいた。
サターは少し動揺しながら言った。
サター「あ、あぁ、・・・多分、俺が思うに・・・」
サター殺されてんなら、そいつ、多分人狼のせいだ。」
コア「人狼・・・!?」
人狼。
昼間は人の姿で紛れており、夜になってから狼と化し、人を殺す生き物。
狩人のコアにはすぐに分かった。
「人狼とは一体なんなのでしょうか?」
占い師のニイハが口を開く。
「人狼は、人を殺す存在・・・ただ、それだけの存在・・・それ以外に、無い。」
霊能者のホリーはそう呟いて、光のない目を少し伏せた。
「ええっ!?ひ、人を殺す・・・!?
こ、怖いな・・・」
着物姿のナミトが震えながら涙目で訴える。
「なるほど・・・これは大変なことになっちゃいましたね」
一人、ポツリと、ハサキが呟く。
とんな山奥、わざわざ人狼が歩いてくるわけない。
他の村からもない。
ということは、お分かりだろうか。
この中の、一人が、人狼なのだ。
今日を境目に、村が変わった。
ここからはじまるのである。
人狼ゲームが・・・
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