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25 助け ページ25

あれからもう何回も打ち上がる花火。
どれも綺麗で見ているだけでほのぼのとした気持ちになるはずなのに、それを一人で見ている今の現状はとても苦しくって悲しい気持ちになる。
本当だったらヒカルさんと二人で見るはずだったのに、どうして来てくれないんだろう。


『あの人に関わるのはやめた方がいい』


先輩の忠告を素直に受け入れていた方が良かったのかな?

でも、あの男の子がヒカルさんかもと思ったら確かめずにはいられなかった。


「ねーねー、そこの彼女?」


花火の音がやんだ瞬間、背後から声を掛けられてヒカルさんだと思い振り向くと、全く知らない二人組の男の人が立っていた。


「一人で来たん?」

「…えっと」

「一人なら俺らと遊ぼうや」


返す言葉に困っていると、二人の内の一人が私の返事も聞かずに腕を掴んだ。
その行動に驚いて肩をビクリと震わせるが、本人達は気にせずぐいっと自分達の方へと引っ張ってくる。


「あの!私待ち合わせしてて…」

「えー、ほんまに?ずっと見てたけど一人やん?」

「それは…」

「ええから、あっちの屋台で楽しもうや」


男の人の力に敵うわけもなく、ぐいっと引き寄せられて私の身体は前へとまた一歩前進してしまう。




どうしよう…っ!


…助けて、ヒカルさんっ!




目の前の恐怖に目をぎゅっと瞑った瞬間、後ろからふわりと抱きしめられ引き寄せられた。
その反動で、掴まれていた腕も解かれた。
驚いて後ろに視線を向けると、深く被っているフードから微かに見える黄金色と漆黒の髪色に、私は目を丸くさせた。


「…俺のツレになんか用?」


いつもと違い声音は低く、フードの隙間から男達を見る目はとても冷たかった。

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設定タグ:ヒカル , カルピン , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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揶揄 - 最近見始めました!すごく面白いです! (2019年9月22日 9時) (レス) id: f13e29755c (このIDを非表示/違反報告)
虎苦迷花さん推しのぴかちゅう - まぢすこ…(( (2019年9月21日 20時) (レス) id: d00440de79 (このIDを非表示/違反報告)
金亀子?(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです、!!! (2019年9月7日 23時) (レス) id: a3d0a4cc33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月香葉 | 作成日時:2019年7月30日 22時

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