【ハリポタ】悪あがきでもしようかとⅣ (ページ4)

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第144話　嫌いなモノページ4

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私の大笑いが収まったところで、レギュラスは少し声を落として言った。

「A先輩は、純血の魔法使いは嫌いですか？」

その質問に、少し考えてから返答をする。かなりざっくばらんな問いかけだ。言葉の規模が大きすぎる。

「……いいや、違うよ。私は純血そのものを嫌っているわけではない」

「ええ、そうなのでしょうね」

レギュラスは確信めいた顔でにこりと微笑んだ。私がそう答えることを分かっていたようだった。

「分かってたの？私は上手くやっていたと思っていたんだけど」

「ええ、先輩は上手く隠していましたよ。社交の場ではね。ホグワーツの中に居ると気が若干緩むんでしょうね。それに、ホグワーツにはセブルス・スネイプ先輩がいる」

「君はすごいなあ。私と少ししか年が違わないのにそんなに頭が回るなんて。周りもよく見れている」

素直に感心してほうと息を吐く。この少年の優秀さは風の噂に流れてきて、それは私の耳にも届いていた。この美少年っぷりなら輪をかけて聡明さが際立つというもの。閉鎖的な学校に押し込まれた生徒は餌のように目の前にぶら下げられたそれにそりゃあ食いつくだろう。

「ありがとうございます。でもそれは先輩もでしょう」

「私は根っこが脳筋だからね」

「ああ、たしかに……」

レギュラスは遠い目をして自分が陰に隠れているときに言われたセリフを思い返した。

「ああ確か、……“今出てきた方が身の為だよ。このまま出てこないのなら私は力技で対応するつもりでいる”、でしたっけ」

「やめなさい、私の馬鹿がバレるだろうが」

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レギュラスに、ならば先輩はなにがお嫌いですか、と聞かれた。この後輩はなかなかに食えない性格をしているようで、私がどう話を逸らそうと必ず軌道修正をしてくる。

まあ彼がしなければ私が話を戻していただけのことであるからさしたる問題ではない。

「私は嫌いという言葉をあまり使いたくはなないと思ってる。だがまあ、あえて挙げるなら、私は魔法界の常識外れっぷりや、自分勝手な思想者は嫌いだなあ」

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