#5 将来 ページ6
あのあと、探していたらしい大人に見つかり注意をされ、施設にもどされた。
その脱走のあと、理と連絡がつかなくなった。引き取り先の家族の会社が倒産したらしい。私達は探そうとしたが、先生に止められた。
そんななか、私と環は高校生になり、環は理を探すためにアイドルになるらしい。でも私は、何も将来のことは考えていなかった。いつものように高校に通って、バイトして施設に戻る。ぼーっとしながらその繰り返し。何も考えずに生きていた。
バイト終わりの夜の始まり。今日は晴れていて、星と半月がきれいに見えていた。ふと詩的な言葉が浮かんだ。
『月が綺麗ですね』
夏目漱石はI love youをこのように訳したらしい。
まぁ、言ってくれる人はいないだろうけど。
施設の前でそんなことを思っていると、声をかけられた。
「ん、おかえり。」
環だ。高校生になって、私が見上げる身長になっていた。成長が著しい。
彼は施設の入り口の前の段差に座っていた。
「何してるの？」
「なんとなく、待ってた。」
そう、と言って私も隣に座る。年頃なので二人きりだと気まずい。この夜空の下で話すことが浮かばなかった。パッと目についたものを話すことにする。
「あ、あの、お城ってなんなんだろうね。ずっと小さい頃から思ってたけど。」
「え？」
少し遠くにあるお城の形をした建物を指差して言う。どんな人の家なのだろうかとずっと思っていたのだ。別に特に意味はないけど、会話を探した結果だった。
「・・・・知らないの？」
「え？うん、知り合いの家？」
なんとなく噛み合わないような会話。
「いや、家じゃなくて••••えっと、ホテル。」
「ふーん、そうだったんだ。泊まってみたいな。」
「えっ」
「えっ」
顔を見合わせる。環は神妙な顔をしている。全然会話が噛み合わない。
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なつめみく - ええええ？！神！！すげーはまった！！なんか、たまきってめっちゃ可愛い！！今まで三月推しだったから盲目すぎて三月にばっか結婚しようとかいっちゃってたけどたまきも推しになりそー！！！がち可愛い！！！ (9月28日 16時) (
レス) @page26 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年7月13日 22時
