#6 未来 ページ7
それからは特に会話もなく二人きりで夜空を眺めていた。足をぶらつかせて空想する。月に住んでいるかぐや姫は今は何をしているのだろう。自由な地球に思いを馳せているのだろうか。そうやって空想すると楽しくて口角が上がってくる。
環はそんな私を見て言った。
「ずっと物語考えるの好きなんだね。」
私は環の方を見て考える。
「まぁーそうだね。楽しいから。」
「じゃあさ、そういう仕事するのいいんじゃない?」
物語を考える仕事。環は私が将来のことで悩んでいるのを知っていた。
ハッとする。
「それだ!小説家!」
前のめりになって彼の手を握る。好きなことを仕事にする。そんなこと考えもしなかったし、とても楽しそうだ。その選択肢を目にした瞬間、どんどんと物語が浮かんでくる。
「ありがとう!」
私は環にそう言ってバタバタと施設の中に入って、自分が寝る大部屋に入った。他の人もいるのでそぉっと鞄からノートとシャーペンを出す。布団のなかでアイデアを書き留める。溢れ出てくる言葉をスラスラと書いた。
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俺は走っていくAを見ながら一人になって少し外でぼーっとした。
なんか楽しそうな目してたな。Aの笑顔を見ると心が暖かくなる。何故かは知らないけど、一緒にいると楽しい。
でも、アイドルになれば、会えなくなる時間も増えんのかな。それは嫌だけど、理を探すためだ。テレビに出なきゃいけない。
頑張ろう。
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なつめみく - ええええ?!神!!すげーはまった!!なんか、たまきってめっちゃ可愛い!!今まで三月推しだったから盲目すぎて三月にばっか結婚しようとかいっちゃってたけどたまきも推しになりそー!!!がち可愛い!!! (9月28日 16時) (レス) @page26 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2018年7月13日 22時