検索窓
今日:4 hit、昨日:14 hit、合計:13,404 hit

#6 未来 ページ7

それからは特に会話もなく二人きりで夜空を眺めていた。足をぶらつかせて空想する。月に住んでいるかぐや姫は今は何をしているのだろう。自由な地球に思いを馳せているのだろうか。そうやって空想すると楽しくて口角が上がってくる。
環はそんな私を見て言った。

「ずっと物語考えるの好きなんだね。」

私は環の方を見て考える。

「まぁーそうだね。楽しいから。」
「じゃあさ、そういう仕事するのいいんじゃない?」

物語を考える仕事。環は私が将来のことで悩んでいるのを知っていた。
ハッとする。

「それだ!小説家!」

前のめりになって彼の手を握る。好きなことを仕事にする。そんなこと考えもしなかったし、とても楽しそうだ。その選択肢を目にした瞬間、どんどんと物語が浮かんでくる。
「ありがとう!」
私は環にそう言ってバタバタと施設の中に入って、自分が寝る大部屋に入った。他の人もいるのでそぉっと鞄からノートとシャーペンを出す。布団のなかでアイデアを書き留める。溢れ出てくる言葉をスラスラと書いた。

**

俺は走っていくAを見ながら一人になって少し外でぼーっとした。
なんか楽しそうな目してたな。Aの笑顔を見ると心が暖かくなる。何故かは知らないけど、一緒にいると楽しい。
でも、アイドルになれば、会えなくなる時間も増えんのかな。それは嫌だけど、理を探すためだ。テレビに出なきゃいけない。

頑張ろう。

**

#7 出会→←#5 将来



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なつめみく - ええええ?!神!!すげーはまった!!なんか、たまきってめっちゃ可愛い!!今まで三月推しだったから盲目すぎて三月にばっか結婚しようとかいっちゃってたけどたまきも推しになりそー!!!がち可愛い!!! (9月28日 16時) (レス) @page26 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2018年7月13日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。